適切な希釈シンナー選びは塗装品質向上の鍵!

適切な希釈シンナー選びは塗装品質向上の鍵!
適切な希釈シンナー選びは塗装品質向上の鍵!

希釈シンナーの選択が塗装品質を左右する

多種多様な塗料を使用する現場では、それぞれに適した希釈シンナーの管理が重要です。
「シンナーはどれも同じだから安いものでまとめよう」という考えは危険です。
希釈用シンナーの選択がブツ不良の原因となることもありますから、正しい知識をもつことが大切です。

塗着の溶解状態がブツ不良に繋がる理由


塗装で使用される有機溶剤は「希釈用シンナー」「洗浄用シンナー」に大きく分類されます。

 

希釈用シンナーは塗料粘度を調整して塗装条件に合わせるために使用します。
洗浄用シンナーは塗装機器や装置の洗浄に用いられます。

 

どちらのシンナーも、塗料の樹脂が適切に溶解しないと品質問題を引き起こします。
専用シンナーを使用していても、樹脂が完全に溶け切れていないケースは少なくありません。

シンナーの配合成分が塗料にあっていない

この写真からはシンナーの配合成分が塗料にあっていないことがわかります。
一見溶けているように見えても、時間経過とともに溶けきれていない樹脂が集まり、塗料ブツや配管詰まりの原因となってしまうのです。

希釈用シンナーの重要な役割とは


希釈用シンナーの重要な役割を以下にまとめます:

1.塗料の溶解

樹脂を均一に溶かし、安定した塗料状態を維持

2.乾燥速度の調整

気温や塗装環境に合わせ最適な揮発速度を確保

3.塗料粘度の調整

流動性・レベリング性を向上させ美しい塗膜を形成

4.電気抵抗値の調整

静電塗装の場合に必要

これらの役割を考慮せずに「強い溶剤なら何でも良い」という選択は不適切です。
特に樹脂用塗料では、溶解力が強すぎると素材にダメージを与えるリスクがあります。

シンナーの成分と選定のポイント


シンナーは「真溶剤」「助溶剤」「増量剤」という異なる役割をもつ有機溶剤をブレンドして作られています。

 

乾燥性の観点からは「低沸点溶剤」「中沸点溶剤」「高沸点溶剤」の適切なバランスも重要となります。
気温や塗装方法、樹脂の種類など様々な要素を考慮した配合が必要となるのです。

 

塗装不良が続く場合、希釈用シンナーの見直しが解決につながることがあります。
「ゆず肌」「ハジキ」「ピンホール」などの不良は、シンナーの乾燥速度や溶解性が最適でないことが原因かもしれません。

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NCCでは、お客様の塗装環境や使用塗料にあわせた「シンナー最適化サービス」を提供しています。
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