塗装前処理の重要性|
素材に適した脱脂とは?

塗装前処理の重要性|素材に適した脱脂とは?
塗装前処理の重要性|素材に適した脱脂とは?

塗装の前処理(脱脂)は、塗装品質を左右する重要な工程です。素材にあった適切な前処理を行うことで、塗膜の密着性や耐候性が向上し、塗装不良や劣化のリスクを軽減することが可能です。

前処理工程:脱脂の重要性


脱脂とは、表面に付着した油脂や汚れを除去し、塗料が被塗物としっかり密着するための基盤を作る作業です。適切な脱脂を行わないと、以下のような塗装不良が発生する可能性があります。

 

■塗料の密着不足(塗膜剥がれ)
脱脂が不十分だと、塗料が表面にしっかりと密着せず、剥がれる可能性があります。

 

■ブリード現象
表面の汚れや油脂が塗料に混ざることで、塗装表面に異常な染みや色ムラが生じることがあります。

 

■塗装の耐候性低下
脱脂を怠ると、塗装表面に不均一な層ができ劣化が早まる可能性があります。

素材に適した前処理(脱脂)とは?


■金属用の洗浄用シンナーは樹脂塗装の脱脂には使用不可
金属用の洗浄用シンナーは樹脂の表面を傷つけてしまいます。一般的には、比較的洗浄性が高く、静電気を除去するアルコール系が多く使われていますが、それも必ずしも最適とは限らないため注意が必要です。

 

■冬場の静電気には要注意!
樹脂は絶縁体のため冬場は特に静電気の問題が顕著です。樹脂塗装の際は、除電装置を使用して静電気を取り除いた後に塗装しますが、除電の方法やタイミングを誤るとゴミが付着してしまうことがあります。

 

その他にも、ポリプロピレンなどの素材に対する前処理の誤りによる密着不良や、脱脂だけでなく塗料やシンナーによる素材の侵食が問題となることもあります。金属塗装では見られない不具合も、樹脂の場合には起こり得ます。

 

 

NCCでは、塗装前の脱脂洗浄や除電にも最適樹脂にも使用可能「環境対応型 塗装前拭き取り洗浄剤」をオススメしております。

脱脂の状態を確認する方法はあるの?


加工油は透明で肉眼では見えにくいことから、ワークが確実に脱脂できているか判別が困難です。

 

ただ蛍光成分を含む鉱物油である場合、ブラックライトを使用することで油分を発光させ脱脂状況を確認することができます

 

特に「UVアーテルS」は可視光をほとんど含まず、純度の高い紫外光で強力に油分を発光させることができる検査用ブラックライトなので、目視での脱脂確認・検査を効率化したい現場にオススメの一本です。

※蛍光成分を含まない油は発光しないので、一度デモ機レンタルにて確認することをお勧めします。

 

UVアーテルSについてはこちらから↓

 

 

脱脂不足の課題解決や、自社に合った前処理工程の選定が難しい際は、

塗装不良削減のプロフェッショナルであるNCCへお気軽にお問い合わせ下さい。

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