塗装の不良解説|ゆず肌の発生原因と対策

塗装の不良解説|ゆず肌の発生原因と対策
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塗装面がボコボコ・・・ゆず肌とは?|塗装の不良解説

塗装不良_ゆず肌

「ゆず肌」とは、塗装の際に塗膜が平滑にならず、ゆず皮のように凹凸状の塗り肌になる現象です。

外壁塗装等においてはあえて専用ローラーを使用しゆず肌仕上げにすることがありますが、一般的な工業塗装や自動車塗装においては塗装不良となります。

ゆず肌が起こる原因は?


■希釈シンナーの乾燥性が速い
希釈シンナーの乾燥性が速いと、塗料が急速に乾燥してしまうため、均一な膜が形成されず、表面に凹凸が生じます。

 

■セッティングタイム(塗装後の静置時間)が短い
塗料のセッティングタイムが短いと、塗装後に塗料が適切に流れる前に乾燥してしまう可能性があります。

 

■塗装ブースや被塗物の温度が高い
塗装ブースや被塗物の温度が高いと、塗料の乾燥が促進され、塗料が急速に固まることがあります。これにより、凹凸やゴミが塗膜に固着しやすくなり、ゆず肌が発生しやすくなります。

 

■塗装ガンの運行速度と距離
塗装ガンの運行速度が速いと、塗料が均一に広がらずに不均一な塗装膜になります。同様に、塗装ガンと被塗物の距離が遠いと、塗料が均等に吹き付けられずに凹凸が生じる可能性があります。

ゆず肌を防ぐ対策


■適正な希釈用シンナーを使用する
乾燥性の遅い希釈用シンナーを使用し、塗膜が早く乾きすぎないようにしましょう。

もしくは、希釈相性や仕上がりを確かめながらにはなりますが、リターダー等遅乾溶剤をブレンドすることもオススメです。

 

■塗装環境の適切な温度管理
特に夏場など、塗装ブースや被塗物が高温にならないよう、冷却ファンで冷やしたり、エアーカーテンで熱風炉と塗装環境を遮断するなどの対策をしましょう。

ゆず肌だけじゃない!合わない希釈用シンナーが引き起こす塗装不良


塗料との相性が悪かったり、気候に合わない希釈用シンナーを使用していると塗装不良の原因になります。

ゆず肌以外にも、タレ、ブツ、ハジキ、色ムラ、艶引けなど、様々な塗装不良の原因の一つに希釈用シンナーが合っていないことが考えられます。

 

つまり、自社工程や塗料に最適なシンナーを使用することが品質向上・不良率削減に欠かせないということです。

 

そこでNCCではシンナー成分を調整し、オリジナルシンナーを提供するサービスを行っております。

自社で使用している希釈用シンナーに不安がある方は、お気軽にご相談下さい。

塗装不良に関するお困りごとは、お気軽にお問合せ下さい。

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