他社シンナーを代用する時の
注意点について

他社シンナーを代用する時の注意点について
他社シンナーを代用する時の注意点について

塗料を希釈するシンナーはどれでも同じではない!
シンナー共通化のポイント

ほとんどの塗料には、その塗料に合った専用シンナーが各メーカーより販売されています。これは、塗料成分とシンナーの相性が悪いと塗料が溶け残ったり、硬化不良を起こす可能性があるためで、一般的に専用シンナーか、その塗料・塗装環境に適合したブレンドシンナーの使用が推奨されます。

 

しかし、取引先様の指定や部材、仕様によって細かく塗料を使い分けている場合、塗料の種類が増えると同時に専用シンナーの手持ち在庫が増えて管理が大変になります。この時に検討するのが「シンナーの共通化」です。

シンナー共通化とは?


シンナー共通化とは、シンナーの代用とも言えます。塗料の種類ごとに複数の専用シンナーを共通シンナーに一本化することです。

 

シンナーの共通化は、安易に実施すると思わぬ不具合を起こす場合もありますが、使用環境や使用塗料に合わせて最適な共通化ができれば、大きなコストダウンや在庫管理の簡易化に繋がります。

 

しかし、注意点を覚えておかないと最初に述べたように塗料が溶け残ったり、硬化不良を起こしたりして塗装品質を損ねる可能性があります。そこで、シンナー共通化のポイントを塗料種類ごとに解説します。

メラミン焼付塗料・アクリル焼付塗料のシンナー共通化


工業塗装で使用されているメラミン焼付塗料やアクリル焼付塗料のシンナーは、多くは塗料メーカー専用品が存在しますが基本的にシンナーの組成には大きな違いがありません。メインで使用されるメーカー品、もしくはより環境に合わせて調整した自社専用品に統一することが可能です。

 

2液ウレタン塗料のシンナー共通化


2液ウレタン塗料はウレタンシンナーを使用し、これもメーカー専用品ごとで基本的な組成は変わりません。ただ、アルコールやグリコールといった含水酸基溶剤が含まれていない事が原則です。これは、硬化剤成分であるイソシアネートとの相性が悪く、硬化不良を起こす為です。

 

エポキシ塗料のシンナー共通化


エポキシシンナーの共通化については、より注意が必要です。同じタイプの2液エポキシ塗料であっても、他社製のシンナーでは溶解不足が発生する場合があり、代用はオススメしません。また、1液エポキシ塗料については、アルコールが入っていないと全く溶けない事もあります。同系統の塗料だからといって安易に代用せず、まずは少量溶解性を試験してから慎重に共通化を行う必要があります。

環境対応を考慮したシンナーへ

最近は環境対応の側面から、PRTR対策シンナーへの変更などを目的にシンナーを共通化するケースもあります。
自社に合ったシンナー共通化が難しい際は、塗装不良削減のプロフェッショナルであるNCCへお気軽にお問い合わせください。

 

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NCCでは、お客様が使用している塗料にあわせたシンナーのご提案が可能です。

現在お使いのシンナーでお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

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