冬のスプレー塗料の塗膜不良対策



スプレー塗装は、気温(温度)の変化によって塗膜の品質や仕上がりに影響がでます。
特に冬の寒い季節や低温環境下では、塗料やワークの温度が下がり、塗料粘度の上昇、溶剤(シンナーなど)の揮発速度の低下を引き起こし、それらが塗膜不良につながります。
冬に発生する塗膜不良とは?
■スケ
「スケ」とは、塗膜が薄く、下地が透けて見える現象です。スケが発生する要因は以下のことが考えられます。
<スケの発生要因>
・塗料が垂れないように薄膜になっている
・塗装ガンの移動速度が速すぎる
・塗料粘度を下げるため、希釈し過ぎている
・揮発速度が遅いシンナーを使用している

■タレ
塗装直後または乾燥中に塗料が垂れてしまう現象です。タレが発生する要因は以下のことが考えられます。
<タレの発生要因>
・スケを防ぐため、一度に厚塗りをしている
・ワークが冷えているため、シンナーの揮発速 度が遅くなっている
・塗料粘度を下げるため、希釈し過ぎている
・揮発速度が遅いシンナーを使用している