コストをかけずに不良率を低減する方法

コストをかけずに不良率を低減する方法
コストをかけずに不良率を低減する方法

コストをかけずに不良率を削減するということは、品質向上のために新たな設備を導入するのではなく、現在の塗装工程と製造環境を見直し改善を行い、不良率を削減させることです。

コストをかけずに不良率を削減させる方法


データ分析と改善

・不良が発生した際、その原因を徹底的に分析し再発防止策を検討します。そのためには不良率について正しく理解し、必要なデータの収集を行うことが必要です。

不良率とは?


不良率の基本的な考え方として、お客様に出荷する前に手直しした場合もカウントします。

つまり「手直し率」を基準とすることが重要です。

 

たとえお客様に納品した製品が良品と判定されたとしても、実際には不良を事前に見つけて手直しを行っていた場合、目に見えないコストが発生していることになります。

不良率のデータ収集のポイント


継続的な観測

不良率を正確に把握するためには、長期間にわたって観測を続けることが大切です。一時的な変動や特定の要因に左右されず、安定した傾向を把握できるようにします。

不良の種類を細かく分類

原因となった不良について「糸くず」「タレ」「ムラ」など、具体的な不良内容を明確に区別します。これによってどの工程でどんな不良が発生しているかを把握できます。

環境要因の考慮

季節、天候、気温、時間帯などの環境要因が不良率に影響を与えることを理解し、これらの要因の変動と不良率の関係を分析します。

上記にあげたポイントを押さえながら、不良率のデータ分析を実施し現在の塗装工程と製造環境の見直しを行うことで、コストをかけずに品質の向上、不良率の削減を実現できます。

不良率を削減した実例


ーお客様の困りごとー

 

ゴミの付着が直行率を低下させているが、その発生原因・発生箇所が特定できない

 

 

ー不良改善策ー

 

塗装ブース内に持ち込まれたゴミの種類を粘着シートやマイクロスコープを使用して特定。
ゴミの種類は繊維くず、髪の毛、磁粉などが発見された。また、目の届かないところに塗料カスがたまっていたり、作業者から発塵したゴミが不良となっていることも判明。
このデータ結果をもとに、防塵衣の使用と気流の流れについて見直すことをご提案しました。

 

その他、作業者と設備の動線におけるゴミブツを排除することによって、不良率17%から1年後には2%、2年後には1.2~1.3%の改善を実現した実例もあります。

 

 

 

塗装不良をできる限りコストをかけずに改善したい!

そんな際は、お気軽にNCCまでご相談ください。

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