不良を発生させない粉体塗料の色替え方法



粉体塗装は溶剤塗料と違い、異物や他品種の粉体塗料粒子が混入し不良となるトラブルが多く発生します。
粉体塗料の場合は僅かでも色相が異なる塗料が混入すると塗膜へ斑点状に表れ不良となりますが、溶剤塗料の場合には色相が異なる塗料が多少混入していても希釈されるためトラブルにはなりません。
他色の混入トラブルを防ぐために一番重要なのが、清掃を十分に行うことです。
色替え時の清掃ポイント
色替えをおこなう際は、以下の清掃が重要になります。
- 塗装ガン
- 塗料タンク
- 塗料ホース
- インジェクター
これらは、粉体塗料の経路であるため経路内に残る粉体塗料に対しエアブローで丁寧に清掃し除去することで混入トラブルを抑えることが出来ます。また、塗装ブースについても同様で壁面に付着している粉体塗料をエアブローで除去し集塵機で吸い取ることで混入を防げますが、エアブローのみでは除去しきれない塗料もあるため、濡れたスポンジやウエスで拭取りをすることでより清掃レベルがあがりトラブルを抑えることができるでしょう。
上記以外では、以下の方法も有効です。
- 色変え毎に、作業服や靴を替える
- 色替え対応型の塗装装置の導入
- 複数の塗装装置、塗装ラインの設置
作業服や靴を色替えごと新たなものにすることはコストは掛かるものの、すぐにでもはじめられる予防方法です。
設備関連についてはコストが大きく掛かるものの、異物混入のリスクは減少しトラブルにより掛かる手間や時間などの余分なコストを抑えることにも繋がるためトータル的に考え検討することをおすすめいたします。
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