前処理の重要性と3つの目的


前処理の重要性と3つの目的
前処理を行うのは何のため?
一般的に、前処置の対象は金属素材になります。
特に、身近なところで多く使われている「鉄」は常に錆の影響に悩まされます。
しかし前処理をすることで錆の影響を受けにくくし、塗料の密着性を向上させることで美しい塗膜を維持することができるのです。
前処理の3つの目的
1. 油汚れなどの不純物を取り除く
塗装をする面に油や汚れが付着していた場合、塗料はきれいに密着しません。
一見密着しているように見えても、汚れの上に浮いた状態で塗膜となっているため、剥がれやすくなってしまいます。
また不純物が酸や塩など酸化を促進させる物質を含んでいる場合、塗膜と素材の間で一気に錆が広がってしまいます。
これらを防ぐため、脱脂力の高いアルカリ性の脱脂剤や、界面活性剤を含んだ脱脂剤で洗浄して除去します。
2. 塗料との密着性を向上させる
金属の表面のイメージは、凹凸がなく、ツルツルしていることでしょう。
そのままでは塗料の密着が確保しにくくなります。
様々な状況下でも塗膜が剥がれないように、塗料が食いつく足場を作る必要があり、その被膜を作る代表的なものが“リン酸亜鉛被膜”などです。
リン酸亜鉛被膜は表面に細かい結晶を作るため、塗料の密着性が向上します。
3. 素材の酸化を防ぐ(金属素地)
金属素材の一番の大敵は錆です。
素材自体を錆びさせないために安定的な被膜を作り、金属素材の腐食を防ぐことができます。
また、塗膜に傷などがついてしまっても、素材に錆が広がるのを防ぐ効果もあります。
前処理管理のポイント
この3つの目的を達成するためには、処理の順番や液濃度管理、液温と処理時間の管理が重要です。
また、塗装の前処理は水を使用するプロセスとなるため、処理後の水切り乾燥やすすぎ水の排水料理などをきちんと行う必要があります。
これらを管理することで、塗装の下地として最適な前処理を行うことができるのです。
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