塗装品質向上のための洗浄用シンナー選び

塗装品質向上のための洗浄用シンナー選び
塗装品質向上のための洗浄用シンナー選び

悩みも汚れも! 最適な洗浄用シンナーで解決

塗装不良を減らすために必要な「洗浄用シンナー」について解説します。

洗浄用シンナーとは


洗浄用シンナーは、塗装作業で使用する工具や設備の洗浄に特化したシンナーです。
塗料の種類によって最適な溶解性を持ち、特に塗装機器の配管内部などの目視確認が難しい箇所の塗料カスを効果的に除去するために調合されています。
希釈用シンナーとは異なり、乾燥性や導電性よりも強力な溶解力に特価した成分配合となっており、塗装品質の安定に大きく貢献します。

塗装作業で使用する工具や設備の洗浄に特化した「洗浄用シンナー」

再生シンナーの落とし穴


「洗い流すだけなら安いシンナーでいい」と考えがちですが、ここに大きな落とし穴があります。
一般的な再生シンナーは様々なシンナーを再生・ブレンドしたものです。
一見きれいに洗浄できたように見えても、配管内部には目に見えない塗料カスがコレステロール状に堆積していることがほとんどです。
この塗料カスが堆積し剥がれ落ちることで、ブツ不良や塗装ムラといった深刻なトラブルを引き起こします。

洗浄不足による主なトラブルとは


  • 塗料の硬化物によるブツ不良
  • 塗料経路の塗料カス堆積による塗装ムラ

このようなトラブルが起きている場合は、洗浄用シンナーを見直し、使用している塗料に合わせたものにする必要があります。

希釈用と洗浄用の違い


希釈用シンナーは塗料を適切に溶解するだけではなく、「乾燥性」や「導電性」なども調整されています。
一方で洗浄用シンナーは溶解力に特化しているため、用途にあわせて別々に選定することをお勧めしています。

 

さらに、塗料との相性にも要注意です。
例えばウレタン塗料を使用する場合、硬化剤に含まれているイソシアネートはアルコールと反応しやすい性質を持つため、アルコールを含むラッカーシンナーで洗浄すると硬化不良を起こす可能性があります。

洗浄用シンナー選びのポイント


1. 溶解が難しい塗料に合わせて選ぶ:

様々な塗料を使用する現場では、すべての塗料に適したシンナーを選定することが大切です。
各塗料とシンナーの相溶性は、以下の表を参考にして塗料との組み合わせを考えてください。

塗料と洗浄用シンナーの組み合わせ

2. 洗浄性能を事前確認する:

使用する塗料との洗浄性を確認することで、溶解不足によるトラブルを予防できるだけではく、シンナーの資料量も削減できます。

洗浄性能について

洗浄性能について

洗浄性能について

適切な洗浄用シンナーを選定することは、塗装品質の向上と安定化につながります。
使用塗料にあった専用の洗浄用シンナーを選ぶことで、長期的には品質向上とコスト削減の両方を実現できるでしょう。

 

シンナーの選定についてお悩みごとがありましたら、お気軽にNCCにお問い合わせください。

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