塗装前の脱脂工程について

塗装前の脱脂工程について
塗装前の脱脂工程について

塗装前の脱脂工程について


脱脂とは、表面に付着した油脂や汚れを除去し、塗料が被塗物としっかり密着するための基盤を作る作業です。

塗装の前処理として、脱脂は塗装品質を左右する重要な工程です。

素材に合った適切な前処理を行うことで、塗膜の密着性や耐候性が向上し、塗装不良や劣化のリスクを軽減することができます。

脱脂不足によって起こる問題とは?


塗装前に適切な脱脂を行わないと、以下のような塗装不良が発生する可能性があります。

塗料の密着不足(塗膜の剥がれ)

塗料が表面にしっかりと密着せず剥がれるのは、脱脂が不十分な場合が多く見られます。

ブリード現象

表面の汚れや油脂が塗料に混ざることで、塗装表面に異常な染みや色ムラが生じることがあります

塗装の耐候性低下

脱脂を怠ると、塗装表面に不均一な層ができ劣化が早まる可能性があります。

素材に適した脱脂方法とは?


金属用と樹脂用の違い

金属用の洗浄用シンナーは樹脂の表面を傷つけてしまいます。
一般的には、比較的洗浄性が高く、静電気を除去するアルコール系が多く使われていますが、必ずしも最適とは限らないため注意が必要です。

静電気対策

樹脂は絶縁体のため冬場は特に静電気の問題が顕著になります。
樹脂塗装の際は、除電装置を使用して静電気を取り除いた後に塗装しますが、除電の方法やタイミングを誤るとゴミが異物が付着してしまうことがあります。

脱脂状態の確認方法


加工油は透明で肉眼では見えにくいことから、ワークが確実に脱脂できているか判別が困難です。

蛍光成分を含む鉱物油である場合は、NCCの油が見えるブラックライト(UVライト)「UVアーテルS」を使用することで油分を発光させて脱脂状態を確認することができます。

UVアーテルSの活用

「UVアーテルS」は可視光をほとんど含まず、純度の高い紫外光で強力に油分を発光させることができる検査用ブラックライトです。

UVアーテルS

>UVアーテルS

UVアーテルS照射イメージ

>UVアーテルS照射イメージ

目視での脱脂確認・検査を効率化したい現場にとって必携の1本です。

ただし蛍光成分を含まない油は発光しませんので、一度デモ機レンタルにて確認されることをお勧めします。

 

UVアーテルSの詳細や、デモ機について、カタログダウンロードは以下よりお願いいたします。

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