主な粉体塗料

主な粉体塗料
主な粉体塗料

主な粉体塗料の種類

粉体塗料には用途や要求される性能によって複数の種類があります。

それぞれ特徴や適した用途が異なりますので、目的にあわせて選択することが重要です。

エポキシ系


特徴:

防食性、耐薬品性、耐熱性に優れており、その高い防食性から厚膜塗装となることが多いのが特徴です。
一方で耐候性がないため、屋外に暴露すると塗膜表面が粉状に劣化するチョーキング

主な用途:

水道管、水道関連資材、計器類、自動車部品など屋内で使用される製品に適しています。

エポキシポリエステル系


特徴:

経済性や耐熱性に優れ、塗膜外観や薄膜性、重ね塗りにも向いています。
耐候性はエポキシ系と同程度で、屋内製品向けです。

主な用途:

配電盤、鋼製家具、家電製品、自動車部品用の屋内製品全般に使用されています。

ポリエステル系


特徴:

汎用性が高く、耐候性もあるため屋内外どちらでも使用可能です。
耐蝕性や耐薬品性などのバランスが取れており、薄膜化や美粧性に優れています。

主な用途:

家電製品、農機具、自動車部品、金属製品、道路資材等、屋外用途を含む幅広い製品に使用されています。

アクリル系


特徴:

耐候性、耐汚染性、塗膜硬度に優れていますが、他の種類の粉体塗料と併用する場合はハジキ(塗料同士が反発して均一に塗れなくなる現象)に注意が必要です。

主な用途:

ガードレールやアルミホイールなど主に屋外で使用される製品に適しています。

フッ素系


特徴:

超耐候性、耐光性、耐薬品性が極めて高く、建築外装用塗料として様々な建築物の外装に採用されています。コスト的には非常に高価です。

主な用途:

建築外装、家電製品、厨房製品、建材などに使用されています。

粉体塗料で塗装できる被塗物は、溶剤塗料と比較すると限定されますが、優れた作業性や工程の短縮、性能等を考慮し、様々な観点から比較・検討することをお薦めします。

 

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