粉体塗料・粉体塗装のメリットとデメリット


粉体塗料を適切に活用するために
粉体塗料(塗装)には様々なメリットとデメリットがあります。
適切な用途で活用するために、これらを十分に理解しておく必要があります。
粉体塗料と粉体塗装のメリット
環境面:
- 粉体塗料は溶剤を含まないため、揮発性有機化合物(VOC)の排出がなく、環境負荷が低減される。
- 溶剤集もなく、作業環境の改善につながる。
- 消防法上の危険物に該当しないため、再利用が可能 ※再利用には専用装置が必要
- 産業廃棄物の削減が可能。
作業性:
- 厚膜が得やすいため、効果的な作業が可能。
- 溶剤塗料で必要な希釈や粘度調整、セッティング工程(溶剤揮発)が不要。
- 洗浄シンナーを使わずに、エアブローで洗浄が可能。
- 初心者でも比較的きれいに塗装ができる。
保管面:
- 危険物倉庫を必要としないため、保管コストの削減につながる。
- 粉体塗料は収蔵安定性が良い
粉体塗料と粉体塗装のデメリット
環境面:
- 粉塵の吸引に注意が必要。
作業性:
- 色替え時に十分な清掃をしないとコンタミ(他の粉体塗料混入)が発生する。
- 溶剤塗料に比べ、膜厚管理が目視では難しい。
- 塗り直し時に静電反発が発生し、塗装肌が荒れやすい。
- 塗り重ね時に足付けしないと剥離する塗料品種もある。
品質面:
- ゆず肌が発生しやすい。
材料面:
- 開封後は湿度は弱い。
- 粉体の凝集を防ぐため、30℃以下での管理が必要。
コスト面:
- 一般的に塗料納期が長い。
- 粉体塗料の生産数量により、コストが大きく変動する。
- 小ロットでの注文は割高。
被塗物の制約:
- 被塗物には耐熱性(180℃×30分以上)が必要。
- 被塗物には導電性が必要。
粉体塗装は環境面や作業性で大きなメリットがあります。
一方で、設備投資や被塗物の制約などの条件を総合的に判断し導入を検討する必要がありますので、粉体塗料や粉体塗装にお困りの際はぜひお気軽にご相談ください。
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