乾式塗装ブースの種類と構造、メンテナンス

乾式塗装ブースの種類と構造、メンテナンス
乾式塗装ブースの種類と構造、メンテナンス

乾式塗装ブースの種類と構造、メンテナンス

乾式塗装ブースとは


乾式塗装ブースは、ブース用フィルターなどを使って塗料ミストを捕集する装置です。

 

大型ファンの陰圧(ブース背面が外側の圧力より低い状態)によってフィルター面から塗料ミストを含んだ空気を吸い込み、フィルター通過時に塗料ミストのみをろ過します。

有機溶剤を含む空気は排気ファンから外部へ排出される構造となっています。

 

湿式塗装ブースと同様、局所排気装置としての役割も果たします。そのためには塗料ミストを取り逃さず捕集し、排気するための風速を確保する必要があります。

乾式塗装ブースの種類


 1.フィルター式

 

不織布、ヤシ殻、加工紙フィルターを使用して空気をろ過する塗装ブースです。

利点は塗料ミストを確実に捕集できること。

フィルターの目を細かくするほどミストでフィルターの目が閉塞し、空気の流れがわるくなり塗装ブースの風速が落ちることがあります。

このデメリットを解消するために、フィルターを厚くして捕集効率を上げ、立体的にろ過する工夫が施されています。

フィルター式塗装ブース

>フィルター式塗装ブース

加工紙フィルター

>加工紙フィルター

不織布フィルター

>不織布フィルター

2.トラップ式

 

バッフル板やアコーディオンフィルターを用いて塗料ミストを捕集する塗装ブースです。

内部は迷路のように入り組んだ構造になっています。

 

空気とともに吸い込まれた塗料ミストがトラップ式ブースの壁に当たり、壁のくぼみでミストをキャッチし、空気だけがブース背面に吸い込まれていきます(イラスト参照)。

トラップ式塗装ブース

>トラップ式塗装ブース

トラップ式塗装ブースの捕集方法

3.フィルター+トラップ式

 

フィルター式、トラップ式で使われているフィルターを組み合わせ、風速を確保して塗料ミストを効率的に取り除くことで安全な作業環境を構築することができる塗装ブースです。

 

基本的にはフィルター式ブースの1次フィルターでウェット状態の塗料ミストを確保。トラップ式ブースを2次フィルターとして設置します。

 

使用する塗料やミストの状態で組み合わせを工夫することが可能です。

4.粉体塗装専用乾式ブース

 

従来の乾式塗装ブースでは不可能だった、粉体塗料の微粒子を捕集することができる乾式ブースです。

 

プリーツ状に形成された「プリーツフィルター」によって塗料ミストが付着する表面積を拡大し、高いろ過性能を実現しています。

 

プリーツフィルター

>プリーツフィルター

定期的にプリーツフィルターを排気側から強い空気圧で吹き飛ばす「逆洗」を行い、吸着していた粉体塗料が落下してフィルターの詰まりが解消されます。フィルターを交換しなくても捕集効率を維持しながら使用可能。

 

粉体塗料には有機溶剤等のガスが含まれていないため、ろ過後の空気を室内に放出することができます。空調ロスが起こらず、吸気量を気にする必要がないことも大きなメリットです。

 

ただしこのブースは、溶剤塗料や水性塗料を用いた塗装には使用できません。

NCCではお客様の現場に課題に対して具体的なご提案が可能です。

また、排気設備製作やメンテナンスを専門に行うパートナー企業と連携し、スラッジの除去だけでなく知識が無いと調整が難しい排気ファンのメンテナンス作業なども含めた、“塗装設備専門”の清掃サービスのご案内も可能ですので、ご興味のある方はぜひ以下よりご覧ください。

 

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