コストダウンの魔法、それは塗料の塗着効率アップ


塗料の無駄をなくす!塗料の塗着効率アップでコストダウン
コストダウンは重要な経営課題です。
しかし、環境対策や安全性の確保、品質向上、原材料費の高騰などコストアップの要因も多く、特に塗装現場では、塗料のムダをなくすことは難しいと考えられがちです。
ここでは塗料の塗着効率向上に焦点をあて、具体的なコストダウンの方法と効果について紹介します。
塗着効率とは?
塗着効率とは、使用した塗料のうち、実際に製品に付着した塗料の割合を示すものです。
塗料の使用量と製品への付着量を測定することで算出できます。
100%の塗着効率が理想的ですが、実際には、スプレー塗装で30〜55%、静電塗装でも50〜70%程度にとどまります。
塗着効率は、使用する塗装機器の種類、製品の形状、作業者の技術、機器の設定などのさまざまな要因によって左右されます。
塗着効率向上がもたらすコストダウン効果
たとえば、塗着効率が10%の場合、使用した塗料の90%がロスになります。
しかし塗着効率を20%に向上させると、計算式により、塗料の使用量を50%削減できることになります。
つまり、塗着効率の向上は塗料の費用削減に直結するだけではなく、以下の副次的なコストダウン効果ももたらします:
- ・塗装ブースの清掃やメンテナンスにかかるコスト削減
- ・塗装治具、マスキング治具のメンテナンスコストの削減
- ・塗装不良の減少による手直しコストの削減
- ・VOC排出量の削減による環境対策コストの削減
塗着効率向上のためのアプローチとは?
塗装機器の見直しは有効なアプローチではありますが、導入には新たな費用がかかります。
現在使用している機器の能力を最大限に引き出すことを考えてみましょう。
そのためには、まず現状の塗着効率を把握し、塗料のロス量を測定することから始めます。
製品の形状や作業方法を考慮して塗着効率を低下させている要因を特定し、改善策を検討することも大切です。
塗着効率向上の“近道”はある?
塗装機器の変更は塗着効果を向上させるための近道になるのは確かです。
しかし、「塗着効率が良い=良品」というわけではありません。
塗着効率と塗装品質の両立が重要です。
たとえば一般的なスプレーガンでは、その両立が難しい場合があります。
塗料の「霧化エアー圧」がその原因のひとつで、エアー圧が高すぎると塗料が製品表面で跳ね返り、塗着効率が低下します。
逆にエアー圧を下げると、塗料の微粒化が悪くなり、塗装後の肌感が悪化します。
「低圧」かつ「微粒化」が可能なスプレーガンの選定がポイントになるのです。
塗装機器を見直し、あるいは現状の作業工程における改善点を洗い出すことで、塗着効率を向上させ、持続的なコストダウンが実現します。
NCCでは、フランスSames社のエアミックス技術を活用した塗装システムで高塗着効率とコスト削減をご提案しています。
この製品は、世界で初めてエアスプレーを紹介したSames社が1975年に発表した「エアミックス技術」を基盤としており、最大約86%という高い塗着効率が特長です。
これにより、塗料使用量を大幅に削減し、コストカットに貢献します。
塗料消費を抑えつつ、高品質な塗装を実現し、環境負荷低減と生産コスト削減を同時に達成できます。
エアミックスにご興味のある方は、下記リンクよりご覧ください。
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