色について知る:2.色ができるまでの工程

色について知る:2.色ができるまでの工程
色について知る:2.色ができるまでの工程

調色の世界を知る

色を正確に伝える「色番号」を使って、既製品にはない色や好みの色の塗料やインクをオーダーすることで、作ることができます。

この過程を調色と呼びます。

塗料の調色品ができるまでの流れ


ここでは塗料の調色工程についてお伝えいたします。

塗料の調色は以下の図のようになっています。

color-process1

いくつかの専門用語を解説いたします:

配合算出

必要な塗料の種類と量を計算する作業

攪拌(かくはん)

分離している可能性のある塗料を均一にする作業

色差検査

完成した色と見本との差異を確認する検査

塗板

完成品を塗った色見本となる板

新色とリピート品の違い


調色工程は初めて作る色なのか、一度作成したことがあるリピート品なのかによって変わります。

新色の場合

色見本を測色計で数値化し、PCシステムで原料の配合を計算。
色差検査で許容範囲内であれば合格品となり、見本板を添付して出荷されます。

リピート品の場合

前回のデータをもとに調色し、同様に検査を実施。
合格品の場合は出荷となります。

どちらの場合も不合格品は再調色を行います。

調色に限界はある?


原料を混ぜ合わせれば色が完成するわけではありません。

塗料の原料や種類によって再現できる色の範囲が変わります。

 

再現可能な色の範囲は、原色数が最も多い自動車塗料が最も広く、次いで工業用塗料、建築用塗料の順となります。

 

原色の数だけでなく、彩度や明度も影響するため、塗料によって作成できる色の範囲は限られます。

光の影響とメタメリズム


同じ色であっても、どのような光源の下で見るかによって、その見え方が変わることがあります。

これは、物体が特定の波長の光を吸収し、反射された光が私たちの目に色として映るためです。

 

例えば、太陽光の下で見たときと蛍光灯の下で見たときで色が違って見える現象は、「メタメリズム」と呼ばれ、製品の色を確認する際は、どのような光源の下で見るかという点も考慮に入れることが重要です。

 

私たちは以上のことに注意、配慮しながら国家資格を所持した「塗料調色技能士」が塗料の調色作業を行っており、専門的な調色サービスを提供しています。

 

下記のリンクにて詳細を記載しておりますので、ぜひご覧ください

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