粉体塗料用レシプロ自動塗装機導入事例

粉体塗料用レシプロ自動塗装機導入事例
粉体塗料用レシプロ自動塗装機導入事例

塗装の人手不足解決で生産量1.4倍アップ!
長野県S社が導入した低コスト自動塗装ライン

既存のコンベアラインを活かしたレシプロ塗装設備

>既存のコンベアラインを活かしたレシプロ塗装設備

改善キーワード:自動塗装機、自動化、省人化、効率化

長野県 塗装業 S社様

お客様のお悩み


塗装業においても深刻化している”人手不足”問題により、長野県で塗装業を営むS社様も同様に「従業員募集をかけても中々応募が無い」とお困りでした。

 

同社の塗装工程は、1m程のパイプ状のワークをコンベアラインにて塗装しており、治具にワークを吊るす・下ろす工程で一人、手動による粉体塗装作業で一人配置していました。

 

もし塗装にかかる人員を一名他の作業に移動できれば、社内の人手不足が緩和できるため塗装工程の自動化を考えていましたが、塗装ロボットはコスト面で厳しく、シンプルな自動塗装ラインを組めないかご相談いただきました。

NCCの提案


同社はかねてよりパーカーエンジニアリング社製の粉体塗装ガンを使用しており安心感があることから、同メーカー製の粉体塗料用のレシプロ自動塗装機をご提案しました。

今回導入された粉体塗料用レシプロ自動塗装機(本体)

>今回導入された粉体塗料用レシプロ自動塗装機(本体)

設備詳細


レシプロ塗装機は往復運動のみの単純な動きのため、塗装ロボットよりも導入コストが安価でありながら、工夫することで手作業と変わらない塗装品質に仕上げることが可能です。

 

今回はパイプ状ワークの内側も同時に塗装する必要があったため、外側を塗装するのに1台、内側を塗装するのに上下2台の塗装ガンを配置しました。

また元々の塗装ラインにあった治具を回転させる仕組みを活用し、ワークを半回転させることで外側が全て均一に塗装が可能な工夫を施し、極力少ない動作でこれまでと同じ仕上がりにすることができます。

 

 

さらに、ライン上にセンサーを設置し”センサー通過後〇秒で塗装機が稼働開始する”よう設定したことで、塗料の無駄が無く効率的な塗装が可能になります。

赤丸部分はセンサー、塗装機の直前に配置されている

>赤丸部分はセンサー、塗装機の直前に配置されている

稼働までの流れ


まずサンプルワークの塗装テストをパーカーエンジニアリング社で行いました。

その結果、塗膜評価は問題が無かったため、2022年6月頃より設備導入に向けた設計や補助金手続きを実施し、導入目途が付いた際に本注文を頂き、2023年10月末に設備導入が完了しました。

 

稼働後の塗装品質は問題なく、当初の目標であった”省人化”だけでなく、自動塗装機の強みである連続作業によりムラ無く塗り続けられることから、”効率化”も実現できました。

その結果、導入前の生産量は1日250〜300本だったのに対し350本まで増え、生産性を向上させることができました。

お客様の声


「稼働後は、スプレーマンを一人減らすことができ、塗装量も増やすことができたので採用して良かった。機械により、塗装の仕上がりも安定し、今後の量産にも期待したい。」と自動化の効果にお喜びいただけました。

担当営業の声


今回導入いただいたレシプロ自動塗装機は単純な仕組みですが、自動化の強みである「省人化・効率化・品質安定」を発揮させることができました。

効率的な塗装により塗料使用量の削減も見込めるので、お客様が気にしている”コスト”にも貢献でき、想定していた期間よりも早く導入コストを回収できる可能性もあります。

 

塗装の自動化にはロボットに限らず、ご紹介した設備もありますので、コスト面で諦めず一度NCCにご相談ください。

お問い合わせ

お問い合わせ