IRコンベア炉 および BOX型乾燥炉
導入事例

IRコンベア炉 および BOX型乾燥炉導入事例
IRコンベア炉 および BOX型乾燥炉導入事例

ゴミ・異物対策と温度管理の課題をクリア!
お客様のご要望を叶えた乾燥炉導入事例

IRコンベア炉

BOX型乾燥炉

東京都 製造業 A社様

キーワード:乾燥炉、ゴミ・異物管理、温度管理

お困りごと


日本国内でトップシェアを誇る製品の精密加工事業を中心に、伝統的な技術と最高品質を融合させたモノづくりを実現しているA社様。

 

この度、同社では製品を多品種小ロットで製造することになりましたが、現状の塗装工程では新たな生産体制に対応することが難しいため、見直しを進められていました。

その過程で、乾燥炉内のゴミ・異物管理と温度管理のさらなる高精度化が必要となり、弊社にご相談いただきました。

NCCの提案


製品の焼付時のゴミ・異物付着や炉内温度のバラつきによる塗膜の不均一化といった課題を解決するため、電子部品用の焼成・乾燥で多数の実績をもつ株式会社伊東電機工作所様の「IRコンベア炉」と「BOX型乾燥炉」をご提案いたしました。

商品詳細


仮乾燥のために使用するIRコンベア炉は、全長2mで常用使用温度は60~80度と低温設定の乾燥炉です。
また、急激な温度上昇を避けるため、入口・中間・出口の3地点で個別に温度を調整できるよう設計しています。

 

最終焼付に使用するBOX型乾燥炉は、炉内が幅800mm×奥行き600mm×高さ800mmほどのサイズで比較的小型な乾燥炉です。
IRコンベア炉よりも高温での乾燥が可能で、常用使用温度は140度、最高温度は160度となっています。
また、お客様が懸念されていたゴミや異物の付着を防ぐため、180度まで耐えられるHEPAフィルターを吹き出し部に設置しました。

従来設備でもHEPAフィルターは使用されていましたが、裏側の狭いスペースでパネルを外し交換する作業が手間であったため、炉内にフィルターを設置し手で簡単に取り外しできるような構造を採用しました。

フィルターの状態も一目で確認できるため、適切なタイミングで交換することが可能です。

 

また、塗装エリアのスペースに制約があったため、両乾燥炉ともに精度を維持しつつ可能な限り小型化を実現しています。
さらに、温度プロファイルの測定のおいては、一般的には工場出荷時のみで完了とするケースが多いですが、設置後も温風が出る吹き出し口の大きさ、向き、ヒーターの高さなどを繰り返し測定・調整し、理想値に可能な限り近づけています。

導入効果とお客様の声


他工程の見直しも同時に進められているため、乾燥炉単体の効果とは断定できないものの、乾燥工程に起因するゴミや異物の発生は抑えられていることに加え、塗膜の仕上がりも均一になったことでお客様には効果を実感いただいております。
ご担当者様からは、「ゴミや異物の付着が格段に少なくなり、乾燥工程の改善を実感しています。特に、温度測定を設置後も繰り返し行い調整してくれた点は、丁寧で安心感がありました。」と課題解決につながった乾燥炉や設置後のアフターフォローに高い評価をいただく導入となりました。

IRコンベア炉入り口部分

IRコンベア炉管理パネル

BOX型乾燥炉HEPAフィルター

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