粉体塗装が最適である塗装条件

粉体塗料が最適である塗装条件
粉体塗料が最適である塗装条件

環境への意識の高まりやSDGs目標への貢献などで粉体塗料、粉体塗装のマーケットは確実に拡大しています。
しかし、実際に粉体塗料や塗装が最適といえる塗装はどのようなものなのかというと、粉体塗料がもつ以下の特徴がその条件となっていると言えます。

粉体塗料の付着


多くの粉体塗装はポリエステル樹脂製、エポキシ樹脂製といった種類の粉体塗料を帯電させ、接地(アース)されたワーク(被塗物)に静電気を活用し被塗物であるワークへ塗料を付着させます。
ですので、被塗物となるワークは基本的に“金属素材”の製品が対象となりますが、稀にそれ以外の樹脂素材や木材には導電性プライマーを用いた塗装を施す場合もあります。

粉体塗装に必要な焼付温度


粉体塗料は160℃〜180℃で15分〜20分程度の焼付温度と時間を要します。
そのため、高温に耐えられる素材であることが条件となるため、それに耐えられる金属素材が一般塗装対象となります。

 

近年では低温焼付タイプの粉体塗料開発が進み、以前よりも用意はありますがそれでも高い温度が掛かるためそれに耐えられるものとするとやはり金属素材が対象となります。

小口対応や調色性


社会的に環境への意識の高まりやSDGs目標への貢献などで粉体塗料のマーケットは確実に大きくなり、意匠性粉体塗料などの普及により切替えを検討する企業も増えてきています。
ですが、以前の粉体塗料は数百キロ単位でしか調色が出来ないことから、納期や購入ロットの注文条件が合わず切替えないケースがあるのも事実です。

 

しかしマーケットが拡大してきている現在では、メーカーや種類によるものの1箱単位からの製造が可能となり、以前より少量で調色が可能となっていることもあります。
以前の粉体塗料は数百キロ単位でしか調色が出来なかった粉体塗料もマーケットが拡大している現在は1箱単位から製造が可能となったり、以前よりも少量で調色することが可能となった塗料もあります。

NCCがオススメするKCC社の粉体塗料「KARUMEL」は、300を超える常備色で1ケースからの出荷が可能な商品です。

 

また、最近は2ヶ月~3ヶ月掛かっていた納期も数週間で供給できる体制を整えたり、使用頻度が高い色は在庫しているなど迅速に供給できるよう体制を整えているところが増えてきています。

 

以上の条件をクリアできれば粉体塗装は最適な塗装だといえますが、色変更をする際の手間等を考えると“量産向け”の塗装となります。
しかし、この点については塗装装置を変更することで少量多品種に対応することも可能です。

 

 

私たちは粉体塗装や塗料を含め、皆さまのお悩みを解決する取組みを行っております。

ご相談やお困り事についてお気軽にお問合せ下さい。

お問い合わせ

お問い合わせ