「希釈用シンナー」
切り替え事例

「希釈用シンナー」切り替え事例
「希釈用シンナー」切り替え事例

「シンナーを変えるだけで?」お客様も驚く仕上がり改善効果
独自ブレンドのオリジナルシンナーが不良改善に導いた長野県A社の事例

一斗缶-シンナー

改善キーワード:シンナー最適化、塗装不良改善、品質向上

長野県 金属塗装業 A社様

お客様のお困りごと


塗膜品質は塗料の管理状況や塗装機の設定、乾燥方法など様々な外的要因から影響を受けますが、中でも希釈用シンナーによる影響は広く知られておらず、今回ご相談いただいたA社様もご存知ではありませんでした。

 

A社様は様々な金属製のワークを塗装している中で特に、1m角の板状裏面に「ざらつき」が発生するという課題がありました。これはワーク裏面であるため、組み立て後見えなくなることから塗装不良にはなりませんでしたが、高い塗装品質が求められていることに変わりはないため改善をご希望でした。

NCCの提案


課題である「ざらつき」は、被塗物から外れた塗料ミストが空気中で硬化し、エアーの回り込む気流に乗り、裏面へ付着していることが原因となっていました。

 

同社は塗着率の高い静電塗装であることから、塗料ミストが付着しやすくワーク裏面の品質悪化を招いていたため、シンナーの乾燥性を調整することで解決できると考えられました。
ですので、分析による希釈用シンナーの最適化を提案致しました。

溶剤(シンナー)最適化サービスとは


お客様が使用しているシンナーをサンプリングし分析することで、品質向上やコストダウンなどご要望にあわせたシンナーへブレンドするサービスです。

 

溶剤(シンナー)最適化サービスの詳細はこちら

シンナー分析概要


今回シンナーを分析した結果、“乾燥の早い溶剤”という事が判明したため、シンナーの乾燥性を遅らせる“遅乾タイプ”の溶剤とブレンドいたしました。

 

遅乾シンナーへ完全に切り替えてしまうと、タレなど別の塗装不良に繋がる恐れがあるため、現状と同じ成分のものに10%ずつ遅乾溶剤をブレンドさせ少しずつ調整を行いました。

切り替え効果


遅乾溶剤のブレンド率10%と20%のものをご用意し、お客様に試作していただいたところ20%のブレンドシンナーで「ざらつき」が無くなり塗膜品質の改善効果が得られました。

 

これにより、目標としていたワーク裏面のざらつきが改善できただけでなく、塗膜のレベリング性が向上し、より滑らかで高品質な塗膜へ仕上げることができるようになりました。また、ご相談を受けて2週間ほどの期間でシンナーの切り替えと、お悩み解決まで至ることができました。

お客様の声


A社様からは、「シンナーを変えるだけで仕上がり品質が改善できるとは思っていなかった。」とシンナー最適化での塗装品質向上効果についてご理解いただけました。

 

 

弊社はこれまでの経験や知見に基づき、お客様毎に最適なご提案が可能です。
この事例に関する内容については、お気軽にお問い合わせ下さい。

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