製造現場・クリーンルームで愛用されている

クリーンチェックライトで「ホコリが見える」秘訣

クリーンチェックライトで「ホコリが見える」秘訣
クリーンチェックライトで「ホコリが見える」秘訣

ホコリ・異物・キズを見るために必要な機能を追求して生まれた
クリーンチェックライトで「見える化」できる秘訣とは?

クリーンチェックライト_比較

車のライトのように直進的な光で対象を明るく照らす「見える化ライト」には様々な種類があり、検討中の方も多くいらっしゃるかと思います。
ここでは、NCCのクリーンチェックライトでホコリや異物が良く見える秘訣や、そのメカニズムについて解説します。

「見える化ライト=明るい懐中電灯」ではない?!
見える化に適したクリーンチェックライトの性能とは


光束(ルーメン)がライトの性能を表す指標としてよく使われますが、実はホコリ・異物の見えやすさは”集光技術”で決まります。

集光性が低い「懐中電灯」は、明るく周囲や足元全体を照らす役割としては適切ですが、ホコリや付着異物、キズなどを見える化しようとすると光が散乱してしまいあまり適していません。

 

また、ネット上で販売されている1、2万円台でホコリの可視化をうたうライトは、光束(ルーメン)は大きいものの単一レンズで集光する懐中電灯と同じ仕組みであるため、集光性が低く「思ったよりも見えなかった」という事態になりかねません。

 

それに対して、NCCの「クリーンチェックライト」は、高い集光技術によって直進的な光を照射することができるので、ホコリ・付着異物・キズなど見える化したい対象のみを捉え、それらの影を長く浮かび上がらせることによって見える化が可能になっています。

 

下記の写真は、集光性が低い一般的な懐中電灯と、同等サイズのクリーンチェックライト「クオンタム」の見え方の比較です。

懐中電灯の照射範囲は拡散的で広い

>懐中電灯の照射範囲は拡散的で広い

クオンタムの照射範囲は直線的で狭い

>クオンタムの照射範囲は直線的で狭い

懐中電灯でモニターを照らすと、反射してホコリは見にくい

>懐中電灯でモニターを照らすと、反射してホコリは見にくい

クオンタムでモニターを照らすと、直進的な光がホコリを照らし出す

>クオンタムでモニターを照らすと、直進的な光がホコリを照らし出す

グリーンアダプタを付けるとより見えやすい

>グリーンアダプタを付けるとより見えやすい

左がクオンタム、右が懐中電灯。サイズは同等

>左がクオンタム、右が懐中電灯。サイズは同等

どうしてNCCのクリーンチェックライトは見えやすいのか?


レンズ集光方式

レンズ集光方式(他社製品)

 

一般的な懐中電灯や他社見える化ライトに採用されているレンズ集光方式は、1枚のレンズで光を集光させる仕組みです。

レンズが1枚であるため焦点を結んだあとは光が拡散し、空間を明るく照らす効果があります。

 

しかし、異物を見える化するには光が拡散してしまうため適していません。

グリーンレンズアタッチメントを付けただけの安価な見える化ライトも同様に、根本的な集光の仕組みが異なるため見えやすさが大きく変わることはありません。

 

また、レンズが1枚で焦点距離が短いため「プリズム現象」が起きてしまうこともホコリの見える化に適していません。

プリズム現象によりせっかくの照射光が分光されてしまうと、赤や緑、青など様々な色が見えてしまい本来見たい異物よりも目立ってしまうからです。

ミラー集光方式

ミラー集光方式(クオンタム、トリトン)

 

NCCのクリーンチェックライトシリーズの小型見える化ライト「クオンタム」、中型見える化ライト「トリトン」に採用されている集光方式です。

 

光源から出た光を鏡で一定角度に反射させることで方向を揃え、直進的な光を照射することができるので、レンズ集光方式よりもホコリの影を長くしより見える化性能が高く見えやすさが違います。

 

また、レンズを通さずミラーで集光しているため見える化の弊害になる「プリズム現象」が起きないのも特長の一つです。

マルチレンズ集光方式

マルチレンズ集光方式(ZEUS)

 

NCCのクリーンチェックライトの中でも一番高性能な「ZEUS」に採用されている集光方式です。

 

高性能なカメラと同じ仕組みで、光源から出た光を5枚のレンズを通して直進性を高め、まるでスポットライトのような光を照射することができます。

このため、見える化性能が抜群に良いだけでなく、数m先まで同じ明るさで見える化することができます。

 

レンズを使用しているため「プリズム現象」が発生しないよう、レンズを複数枚重ねることで焦点距離を伸ばし、照射範囲のフチまで均一な光で見える化することができるのも特長の一つです。

なぜ見えるようになるのか?「見える化」のメカニズム


クリーンチェックライトは非常に強い直進光により、異物不良の原因となり見えにくい「粗大粒子(10μm以上)」を肉眼でも見えるようにすることができます

見えるようになると異物経路や原因の特定ができるだけでなく、現場の意識や行動を変わるようになります。行動の変化こそがクリーン化推進には重要です。

 

 

浮遊塵<チンダル現象>

 

チンダル現象とは、直進性の強い光が気中の浮遊粒子に当たり、光を散乱することによって道筋が光って見える現象です。身近なところでは、木漏れ日の下や映画館の投影箇所でよく見られます。

 

ncc_cleancheklightserise_icon3

 

 

付着塵<暗視野照明法>

 

表面に対して水平に光を当てることで、表面からの反射光が目に入らず、尚且つ異物・粒子に当たった光が、もと来た方向とは無関係にあらゆる方向に光を散乱(乱反射)し、光って見えることでコントラストがはっきりし、見えるようになる現象光の入射角は0~15度がベスト。

 

new-cleancheklightserise_icon4

どうして"グリーン光"は見えやすいの?


クリーンチェックライト_比視感度

一般的に目視確認できる光の波長は概ね380nm~780nmと言われています。人の目には光の各波長ごとに感じる明るさの強度「比視感度」という感覚があり、光の波長でいうと約555nm、色でいうと緑色(蛍光グリーン)が最も感度の高い色=最も見え易い色となります。

そのため、クリーンチェックライトのグリーンアダプタは約555nm付近に設計されているため見えやすいのです。


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