製造現場・クリーンルームで愛用されている
クリーンチェックライトで「ホコリが見える」秘訣
ホコリ・異物・キズを見るために必要な機能を追求して生まれた
クリーンチェックライトで「見える化」できる秘訣とは?
車のライトのように直進的な光で対象を明るく照らす「見える化ライト」には様々な種類があり、検討中の方も多くいらっしゃるかと思います。
ここでは、NCCのクリーンチェックライトでホコリや異物が良く見える秘訣や、そのメカニズムについて解説します。
「見える化ライト=明るい懐中電灯」ではない?!
見える化に適したクリーンチェックライトの性能とは
光束(ルーメン)がライトの性能を表す指標としてよく使われますが、実はホコリ・異物の見えやすさは”集光技術”で決まります。
集光性が低い「懐中電灯」は、明るく周囲や足元全体を照らす役割としては適切ですが、ホコリや付着異物、キズなどを見える化しようとすると光が散乱してしまいあまり適していません。
それに対して、NCCの「クリーンチェックライト」は、高い集光技術によって直進的な光を照射することができるので、ホコリ・付着異物・キズなど見える化したい対象のみを捉え、それらの影を長く浮かび上がらせることによって見える化が可能になっています。
下記の写真は、集光性が低い一般的な懐中電灯と、同等サイズのクリーンチェックライト「クオンタム」の見え方の比較です。
なぜ見えるようになるのか?「見える化」のメカニズム
クリーンチェックライトは非常に強い直進光により、異物不良の原因となり見えにくい「粗大粒子(10μm以上)」を肉眼でも見えるようにすることができます。
見えるようになると異物経路や原因の特定ができるだけでなく、現場の意識や行動を変わるようになります。行動の変化こそがクリーン化推進には重要です。
浮遊塵<チンダル現象>
チンダル現象とは、直進性の強い光が気中の浮遊粒子に当たり、光を散乱することによって道筋が光って見える現象です。身近なところでは、木漏れ日の下や映画館の投影箇所でよく見られます。
付着塵<暗視野照明法>
表面に対して水平に光を当てることで、表面からの反射光が目に入らず、尚且つ異物・粒子に当たった光が、もと来た方向とは無関係にあらゆる方向に光を散乱(乱反射)し、光って見えることでコントラストがはっきりし、見えるようになる現象。光の入射角は0~15度がベスト。
どうして"グリーン光"は見えやすいの?
一般的に目視確認できる光の波長は概ね380nm~780nmと言われています。人の目には光の各波長ごとに感じる明るさの強度「比視感度」という感覚があり、光の波長でいうと約555nm、色でいうと緑色(蛍光グリーン)が最も感度の高い色=最も見え易い色となります。
そのため、クリーンチェックライトのグリーンアダプタは約555nm付近に設計されているため見えやすいのです。