クリーンルーム管理の四原則+1
「クリーンルームの四原則」だけでは清浄度を維持するのは困難?
プロが解説する清浄度維持の"肝"とは
まず、クリーンルームの四原則とは
クリーンルームの四原則については「クリーンルームの四原則とは」のページで解説しているので、具体的な実施事項等はそちらをご覧ください。
簡単に四原則について紹介すると、
-
持ち込まない
-
発生させない
-
堆積させない
-
除去(排除)する
というのが重要な原則でした。
クリーンルームの維持管理に必要な考え方とは?
実は、「クリーンルームの四原則」だけでクリーンルームの清浄度を維持管理することは困難です。
というのもこの原則では「クリーンルームがキレイになる条件」を示しているのであって、継続的に維持していくための監視や評価の考え方が抜けているからです。
そこでNCCでは、クリーンルームの管理を効果的かつ継続的に行うため、四原則に「+1(プラスワン)」の考え方を推奨しています。
それは、“観察・監視・モニタリング”を行うこと。
つまり「維持継続管理と見える化」です。
観察・監視・モニタリングの具体的な取り組みとは?
- 清掃前後にホコリが見えるライト(クリーンチェックライト)を用いて異物の堆積を観察
- 極めて小さな粒子を測定できる「パーティクルカウンター」で、クリーン資材からの微粒子の発生を評価
- 10μm~100μmサイズで実際の異物不良原因となりうる「粗大粒子」を、専用機器(落下塵カウンター)を用いて計測、評価
- 歩留まり改善の効果をモニタリング
- クリーンウェアの正しい着方を写真にして掲示
これらの「観察・監視・モニタリング」は見えないゴミを見える化することができます。
特に多くの製造業で不良原因になるといわれる「粗大粒子(10μ以上のサイズ)」には非常に効果的です。
“見える”ことは、意識の変化に繋がり、意識の変化は次の行動に繋がります。
NCCでは、多くの見える化ツールと、それを効果的に使用するノウハウを持っています。
クリーンルーム管理の四原則に沿って取り組みをしても改善が見られない場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
歩留まり改善への手法をご提案させていただきます。