粗大粒子と微小粒子の違いとは?

粗大粒子と微小粒子の違いとは?
粗大粒子と微小粒子の違いとは?

「粗大粒子」と「微小粒子」の違いは、コンタミネーションコントロール用語で定義されている

粒子の大きさの違いによるものです。

 

ー粗大粒子とは?

粒径が10μm~100μm程度の粒子で、地上に落ちる性質があります。

 

ー微小粒子とは?

粒径が1μm程度以下の粒子で、気体中や液体中に浮遊し、ほとんど沈降しません。

 

押さえておくべき違いのポイントは、微小粒子は「浮遊し、沈降しない」のに対して、

粗大粒子は「浮遊せず、沈降する」という点です。

粗大粒子と微小粒子 材質による挙動の違い


材質による違いとして、同じ大きさの粒子でも、重い材質の粒子(例:金属)は地上に落ちやすく、軽い材質の粒子(例:繊維や紙粉)は気流の影響を受けて漂ったり落下したりします。このように、粒子の「重さ」と「形状」によって挙動に違いが生じます。

 

ゴミ・異物の中でも特に繊維ゴミは要注意です。

100μm以上の大きなゴミでも、落下したものが気流で舞い上がり、気流に乗って広範囲に飛散します。

微小粒子も浮遊して壁や天井に付着することはもちろん、静電気などの引力で粒子を集めて大きくなり落下する現象が起きます。そのため、壁や天井も定期的な清掃が必要です。

粗大粒子と微小粒子の対策ポイント


-粗大粒子への対策

▲ ”落下する粗大粒子”は床下へ落とす(グレーチング構造)か清掃して除去をする

-微小粒子への対策

▲ ”漂っている微小粒子”は、フィルターで空気をろ過し除去をする

 

パーティクルカウンターを用いて漂っている微小粒子を測定することは可能ですが、地上に落ちる粗大粒子の測定は難しくなります。そのため、材質による粒子の挙動を理解し、適切な調査方法や対策を検討する必要があります。

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