人体から発生する静電気対策
クリーンルームやクリーンブースなどの環境では、静電気によるゴミや異物の付着が大きな問題となります。
特に電子部品の組立工程では、静電気が原因で機器不具合や異物の付着が発生することがよくあります。
これらの問題の1つの原因は、人体から発生する静電気です。
人体から発生する静電気の対策方法
1.靴の導電化
靴は足から発生する静電気の帯電を防ぐために重要なポイントです。JIS基準に準拠した静電気帯電防止靴を使用することが望ましいです。特にクリーンウエアを着用する場合は、縦線や格子状に導電繊維が埋め込まれているものが多いので、視覚的にも導電性が確認できます。
- 2.床の導電化
人は歩行や動作などで簡単に帯電します。そのため、床も導電性床にすることが重要です。導電性床にすることで、帯電した電荷を即座に床から逃がすことができ、電荷の蓄積を防ぎます。
- 3.衣服の導電化
クリーン環境では作業服も静電気対策が必要です。JIS基準に準拠した静電気帯電防止作業服を使用することが望ましいです。クリーンウエアの場合は導電性がほとんどで、縦線や格子状に導電繊維が埋め込まれているので、静電気対策として適しています。
- 4.靴の「中敷」や「靴下」に注意
寒さ対策として厚手の中敷や靴下を着用していると、せっかく靴と床を導電性にしても絶縁されてしまい、静電気対策が無効になります。中敷は極力薄めのものを選び、靴下も薄めのものを選んでください。入室時には静電靴チェッカーで導通を確認することで対策の効果を高められます。
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