クリーンウエアの種類と選定のポイント
クリーンウェアはクリーンルームの清浄度に合わせて開発されています。
適切な種類と特徴を理解し、自社の清浄度に応じて選定しましょう。
クリーンウエアの種類 (デザイン/仕様による選択)
クリーンウェアは大きく分けて、セパレート(上下分離)タイプとつなぎ服タイプがあります。
作り込む製品のレベルによって使い分け、選定をします。
・つなぎ服タイプのクリーンウエア
メーカーによって素材やデザインに違いがあります。
以下の図に代表的なデザインを清浄度レベルに当てはめて示します。一般的につなぎ服タイプには、頭巾タイプのフードを被り、靴は膝下まで覆うロングカバー付きのブーツを使用します。(写真参照)
日本空気清浄協会(JACA)のクリーンルーム運転管理指針では、清浄度クラス1000以上を求める場合はつなぎ服(ワンピース)の使用が推奨されています。裾の開いたデザインは一方向流クリーンルームで使用され、ダウンフローによって発生したゴミは床下に排出されますが、乱流式やベタ床構造のクリーンルームでは適用されません。
・セパレートタイプ(ツーピース)のクリーンウエア
一般的にクリーン度クラス10000以下の低い清浄環境で使われます。
上着をめくると一般衣が露出するので注意が必要です。セパレートタイプでは冬季に発塵が
多くなることが知られています。上着の裾をズボンの中に入れるとルールが徹底しやすいですが、
恰好の問題から従わない声もあります。繊維ゴミが問題ならつなぎ服タイプをおすすめします。
クリーンウェア選定のポイント
- 1.捕集率
- 2.通気性
クリーンウェアは、求める清浄度クラスに応じた選定が重要といわれています。
メーカーも清浄度クラスに合わせ開発をしています。
しかし、清浄度を重視し過ぎたことで、着心地が悪く作業者の業務効率を低下させることも懸念されます。
補修率と通気性の両立は難しいですが、環境に工夫を施せば高い清浄度の維持と作業性の向上を
どちらも実現が可能です。
例えば、より良い清浄環境を作りたい場合は捕集率重視ですが、この場合空調のコントロールも行い
作業環境を確保してください。
クリーンウェアは適切な選定と管理によって効果を発揮します。
クリーンウェアの管理方法に関しては、こちらの記事で解説しています。
クリーンウェア選定に関するお悩み事をお気軽にお聞かせください。