【最新版】効果的なクリーンルームの清掃方法

【最新版】効果的なクリーンルームの清掃方法
【最新版】効果的なクリーンルームの清掃方法

自社でのクリーンルーム清掃の効果を上げるには?
粗大粒子対策のプロがポイントを解説

クリーンルーム清掃の仕方

クリーンルームの清掃について、まず認識しなければならないことは、

 

「清掃作業そのものが汚染行為になる可能性がある」ということです。

 

清掃方法や用具、手順など、何か一つでも間違えると汚染の原因となることを理解しましょう。

クリーンルーム清掃と一般清掃の違いとは


クリーン化における清掃は、一般的な清掃の目的である美観の向上とは違い、作業環境における塵埃の除去が主たる目的です。

 

そのため、「誰が、いつ、どのような方法」で行うかが非常に重要です。

清掃前の状態と清掃後の状態をクリーンチェックライトなどを使って可視化し、現状の清掃がきちんと塵埃の除去につながっているかを検証してください。

 

クリーンルームの清掃は、一般的な清掃と違い確実に塵埃を除去するため、以下の3つの清掃方法を組み合わせて実施することが有効です。

1.日常清掃

日常清掃とは毎日行う清掃で、前日またはその日に発生した塵埃を除去することが目的です。
主な方法は、バキュームを使用して大きな粒子を取り除き、その後純水で拭き掃除を行います。
この清掃は1日のうちで1回以上、時間を決めて行うことをお勧めします。

2.定期清掃

定期清掃は、日常清掃では取り除けなかった塵埃の堆積物や通常手の届かない場所にたまった塵埃を除去するために行います。
この清掃は半年に1回程度を目安に、各エリアや部位ごとに定められた頻度で実施することをお勧めします。

3.特別清掃

特別清掃は、クリーンルーム内で特別な事象が発生した際に実施する清掃です。
例えば、機器のレイアウト変更、間仕切り変更、機械装置の搬入・搬出、あるいは事故などが該当します。
通常の清掃と同様に、塵埃の除去を行いますが、事前に詳細な打ち合わせを行い、必要な清掃レベルを確認しておくことが重要です。

このうち、自社でできる清掃は基本的に「日常清掃」のみです。

「定期清掃」と「特別清掃」は専門的な知識や道具が必要な場合があるうえ、確実に異物を取り除く技術やノウハウも必要になりますので、クリーンルーム清掃を専門に行う業者へ依頼するのが確実です。

効果的な日常清掃の方法


クリーンルーム清掃_掃除機

1.真空掃除機を使ったバキューム掃除

 

真空掃除機は、セントラル方式かHEPA・ULPAフィルター内蔵のクリーンルーム用掃除機を使用します。

バキューム掃除は、比較的大きな粒子を取り除く方法です。

 

クリーンルームで使用する掃除機の選び方については、こちらのページで解説しています。

>クリーン環境で使う掃除機の選定

クリーンルーム清掃_拭き清掃

2.純水を使った拭き清掃

 

水で湿らせたワイパー・モップを使用して行い、残存する小さな粒子の除去に対応します。

純水を使用し、頻繁に交換して汚れ水の再汚染を防ぎましょう。要に応じて、使用する洗剤はクリーンルームで使えるタイプを選び、最終的には純水で十分に拭き上げることが大切です。

拭く際は上部から下部へ、奥から手前へ、狭い場所から広い場所へと順番に進め、ワイパーを往復させず一方向に1回で行うことで再汚染を防ぎます。

また基本的なことですが、清掃作業は無用な発塵を極力抑えるために静かに行い、汚れた資材を使用し続けることはせず、すぐに交換できるよう必要資材は余裕を持って準備しましょう。

【ポイント】もっとも発塵の多い場所を抑えよう


クリーンルームの床は、人の足元からの発塵が最も多い場所です。

床に多くのゴミや異物が堆積していると、人が動くことで堆積塵が空気中に舞い上がり、他の領域にまで拡散する可能性があります。

そのため、「床清掃」は清浄度を維持する上で最も重視すべき清掃作業となります。

クリーンルーム清掃_床

床清掃の目的とは?

 

床に堆積したゴミや異物を除去することで、作業者の靴底に付着したゴミが飛散するのを防ぎ、さらなる汚染を防止するのが目的です。

また、気流や物の動きによって舞い上がるホコリが、生産設備や製品に付着して不良品の原因になるのを防ぐこともできます。

 

しかし、堆積塵の除去は現状復帰にすぎません。

クリーンルーム清掃_発塵源調査

清浄度を維持するための床清掃のコツ

 

現状復帰だけでなく、持続的にクリーンルームの清浄度を保つためには「発塵源調査」と「対策」が必要です。

一般的に汚れやすいとされる場所は、風の吹き溜まりや作業者の通る経路、機器の周辺などです。

 

このような箇所をゴミ・異物を見える化できる「クリーンチェックライト」で照らすことで発塵源や持ち込みルートを特定でき、効果的かつ集中的な対策を講じることができます。

日常清掃だけではクリーンルームの維持管理は困難?!


上記にあげた清掃方法を日常的に実践していても、なぜか不良が減らない・・・

そんなご相談を多くいただきます。

 

クリーンルームの維持管理において、日常清掃はコストカットや作業者の意識向上といった面では有効ですが、

作業者ごとの清掃ムラやクセ、ルーティン化による清掃漏れ箇所の発生などのデメリットも存在します。

 

そのため、冒頭に記載したように、定期清掃と特殊清掃も併せてクリーンルームの清浄度は維持することができます。

 

そこで日常清掃にプラスして「専門業者によるクリーンルーム清掃」を行い、定期的にクリーンルーム内の粗大粒子をリセットすることがオススメです。

 

NCCでは、お客様の異物不良低減のお手伝いを通して得た知識と実績を活かしクリーンルーム清掃サービスをご提供しています。是非ご活用ください。

クリーンルームの清掃に関するご相談はお気軽にお問合せ下さい。

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