効果的なイオナイザーを選定する
2つのポイント

効果的なイオナイザーを選定する2つのポイント
効果的なイオナイザーを選定する2つのポイント

乾燥する季節によるトラブル=静電気対策のお問い合わせを多くいただきます。

 

一般的に静電気対策と聞くと「イオナイザー」を思い浮かべる方も多いと思いますが、

一口にイオナイザーと言っても種類は多岐に渡ります。

 

「どんなイオナイザーでも一緒でしょ?」 「安ければ何でもいいや!」

と思っている方・・・

 

それは大きな間違いです!!

製品ごとにイオンバランスなどをしっかり管理しなければ、

 

「イオナイザー自体が静電気をチャージしてしまう。」

 

という悲劇が起こることもあるんです。これでは本末転倒もいいところ。

せっかく購入したイオナイザーで不良を増やすなんてことは絶対にしたくないですよね。

だからこそイオナイザーの選定は慎重に行いましょう。

イオナイザー選定のポイント① : 目的の明確化


まずはどのような目的で静電気対策を講じるかを明確にする必要があります。

静電気不良は大きく分けると2つに分類されます。どちらの静電気不良でお困りですか?

 

①  ESA(イーエスエー) 【エレクトロスタティックアトラクション】

これは吸引運動(引き寄せる力)による静電気不良で、いわゆる、付着異物不良の原因となる静電気不良です。

特に、樹脂成型、高機能フィルムや塗装業のお客様に多く見られます。

②  ESD(イーエスディー) 【エレクトロスタティックディスチャージ】

これは放電による静電気障害です。放電により大電流が瞬間的に流れることによって、電子部品内部でショートしてしまい、製品を破壊するトラブルです。特に、電気・電子製品に多く見られます。

どちらも厄介なトラブルですね。

イオナイザー選定のポイント② : 電源方式の違いを理解する


一般的なコロナ放電型イオナイザーは、放電針があり、そこに電界を集中させコロナ放電をおこします。

この放電により空気がイオン化し、除電するという仕組みです。原理はすごくシンプルですが、電源方式の違いにより特徴は大きくことなります。

 

 

【AC電源方式/ACパルス電源方式】

 

1つの放電針からプラスイオン(+)とマイナスイオン(-)が発生するタイプ。プラスイオンとマイナスイオン(±)を交互に発生することにより、比較的均一に帯電を中和することが出来ます。

 

【DC電源方式/DCパルス電源方式】

2つの放電針からそれぞれプラスイオン(+)とマイナスイオン(-)が発生するタイプ。

常にプラスイオンとマイナスイオン(±)を発生させるタイプと、パルス状にプラスイオンと

マイナスイオン(±)を交互に発生させるタイプと2種類あります。

DC方式はAC方式に比べ、比較的遠くまでイオンを飛ばすことが出来ます。

ただしいずれの場合も、AC/DCパルス方式は±500V程度まで瞬間的にチャージさせるので、

電気・電子部品には向いていません。(イオン化エアーで製品を破壊してしまう可能性があります。)

どちらの電源方式を選ぶかは、製品の素材・形状・除電タイムなど、条件により

電源方式を選定する必要があります。

 

さらに、ファンタイプ、バータイプ、ガンタイプなどが開発されているので、

設置環境や使い方などを考慮して選定してください。

 

 

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