静電気によるゴミ・異物対策
生産環境の不良率ゼロを実現するためには、静電気によるゴミ・異物の付着を避けて通る訳には行きません。
いわゆる『ESA(Electro-Static Attraction)』といわれる静電気引力です。
静電気の発生原因は?
静電気の発生原因は、製造工程や製品によって異なるため、それに応じた対策が必要です。
現場で発生している帯電現象や製品に適した、①静電気の抑制(防止)②帯電した電荷の中和(除去)を行う必要があります。
異物不良率ゼロを目指す静電気対策
・静電気除去装置(イオナイザー)の導入
イオナイザーは静電気を中和して、異物の付着や機器の誤動作を防ぐ効果があるため、生産ラインや作業エリアに導入することで静電気対策になります。
・適切な接地対策
機器や設備、作業台などを適切に接地させることで、静電気の発生を防止します。接地が不十分な場合、静電気がたまりやすくなります。
・湿度管理
適切な湿度管理を行うことで、静電気の発生を抑えることができます。一般的には相対湿度を55~65%に保つことが適しています。ただし、イオナイザーを併用する場合は相対湿度を45~55%にする方が良いです。イオナイザーを設置して湿度を高めると、空気中の水分子や微細な水滴が放電針を汚染し、異常放電を引き起こす原因となり、イオナイザーの性能が急速に劣化してしまう場合があるため注意が必要です。
静電気によるゴミ・異物付着問題を解決するためには、湿度の管理とイオナイザーの適切な運用が重要なポイントとなります。
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