クリーンブースとは?特徴と選定のポイント
クリーンブースとは?クリーンルームよりも導入しやすいの?
自社にあったクリーンブースの選び方も解説!
クリーンブースとは、空間を間仕切りすることでクリーンルーム内にさらに高いレベルのクリーン環境を作ったり、一般環境を部分的にクリーン化するために使用されるクリーン化装置です。
クリーンルームと比較したクリーンブースの特徴
クリーン環境構築の代表的な設備「クリーンルーム」と比較したときの、「クリーンブース」の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
- クリーンブースは自立式の局所クリーン化装置で、生産設備や特定作業を部分的にクリーン化することができます。
- 基本的な構造には主にアルミ材を使用し、スペースや用途に合わせて自由度の高い設計が可能です。
- 現場で組み立てることで大掛かりな工事が無く、納期と導入コストを抑えられます。
- 移動や増設が簡単で、クリーンルーム内や一般環境へ手軽にクリーン環境を構築することができます。
- 目的の清浄度の合わせて設計することができます。
- 送風設備はあるものの、空調設備がないので設置場所の温湿度に左右されます。
- クリーンルームと比較して強度が低いので、管理が行き届かないと異物持ち込み・混入のリスクがあります。
クリーンブース選定のポイント
用途とニーズの明確化
クリーンブースの使用目的や必要なクリーン度を明確にしましょう。特定の作業プロセスやエリアでのゴミや異物の管理が必要か、それによって求めるクリーン度が異なる可能性があります。
カスタマイズの検討
既存のサイズ選択もありますが、一般的にはお客様の要望に合わせてカスタマイズされます。寸法、外観、機能性など、どの要素が必要か検討しましょう。
外観と耐久性のバランス
柱の材質やビニールカーテンの素材などによって外観や耐久性が異なります。見た目と機能のバランスを考えて選定しましょう。
空気流の設計とFFU数
クリーンブースの空気流を設計し、ファンフィルターユニット(FFU)の適切な数を決定します。求めるクリーン度に合わせて、効果的な換気回数を考慮します。
周囲環境への影響
周囲の人の移動や機械装置の動き、空調の状態などによってクリーンブースの性能が影響を受けることがあります。運用状況を考慮して性能を選定しましょう。
クリーン度の保持
性能は通常「無負荷の状態で測定したレベル」で示されますが、実際の運用状況も考慮して、必要なクリーン度を維持できるか確認します。
実は…クリーンブースのように囲わなくてもクリーン環境構築は可能です!
クリーンブースやクリーンベンチは周囲がビニールやパネルで囲われており、作業範囲が限られたり管理に手間がかかります。
しかし、「清浄空気でバリアを作る」という仕組みの局所クリーン化機器なら手が動かしやすく、組立や検査工程に最適です。
NCCでオススメしている局所クリーン化機器は2種類あります。
KOACH
KOACHはオープンクリーンシステムといい、電源投入後約2分で局所的にクラス1の清浄度を実現する局所クリーン化機器です。
詳細はこちらをご覧ください。
>オープンクリーンシステム「KOACH」
セーフティーパーテーション
こちらは作業台1枚分程度の範囲をHEPAフィルターを通過した清浄空気で清浄化するパーテーションです。
キャスター付きでコンセントのある場所ならどこでも設置できるのが特徴です。
詳細はこちらをご覧ください。
効果的な局所クリーン化を実現するためにも、
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