イオナイザーを知る!
1.基本と種類


イオナイザーとは?
イオナイザーとは、空間にプラスとマイナスのイオンを生成し、圧縮エアやファンで送風することで、対象物や空間の静電気を中和・除電する機器です。
イオナイザーのメカニズムを知る
イオナイザーはなぜ静電気を除去できるのでしょうか。
そのメカニズムは意外にシンプルです。
例えば、マイナスに帯電した対象物(マイナスイオン2個、プラスイオン1個の状態)にイオナイザーから放出されたプラスイオン1個が結合すると、プラスとマイナスのイオン数が同じなり中和状態となります。
この中和状態こそが「除電された状態」です。
イオナイザーは両方のイオンを生成できるため、対象物がプラス・マイナスのどちらに帯電していても確実に除電することができます。
イオナイザーの主要4タイプとその特徴

1.ファンタイプ
ファン(扇風機)を内蔵し、発生したイオンを風に乗せて除電するタイプです。
さらに3つの使用に分類されます。
オーバーヘッド式
- 天井部や作業工程上部に設置
- 床や作業スペースの邪魔にならない
- 空間全体に均等にイオンを放出
- 広範囲、複数の作業エリアをカバー
デスクトップ式
- 作業台面に据え置き使用
- 局所的な除電に最適
- 加工点に近く、除電速度が速い
小型ファン内蔵式
- 組み立て自動機や検査装置内部に取り付け
- コンパクトで装置組み込みに最適
- 加工点に近く、除電速度が速い

2.バータイプ
イオンを放出する電極針をバー型本体に配置したタイプで、一度に幅広い部分の除電が可能です。
長いものでは3mを超える製品もあります。
主な特徴
- クリーンルームでも使用可能
- 広範囲の除電が可能
- 製品が流れる自動化ライン、樹脂シート、フィルムなど幅広い製品の除電に
取り付け方式による分類
- クリーンルームのエアーフィルター下部取り付けタイプ
- イオンを搬送する空気流を強制的に設けるタイプ
- フィルム加工やFPD工程向けロングタイプ

3.ガンタイプ
手持ちで使用するエアーガンタイプで、静電気で付着したゴミ・異物を狙って確実に吹き飛ばし、再付着を防ぎます。
主な特徴
- 手軽で現場での機動力が高い
- 電源不要タイプ(エアー発電式)も存在
- コンプレッサーがあれば場所を選ばず使用可能
- 除電と除塵を同時実行
- 自動車板金塗装、電気基板、フィルム隔離などで活躍
4.ノズルタイプ
主な特徴
- 除電と除塵の両方に対応
- 空気速度が速く、除電時間を大幅短縮
- ピンポイントでの除電作業に最適
最適なイオナイザー選びのポイント
それぞれのタイプに独自の特徴があり、性能だけではなく設置場所や予算も考慮した総合的な判断が必要です。
多くのメーカーで取り扱いがあるため、社内にイオナイザーやクリーン環境の専門知識をもつ担当者がいない場合は、専門業者への相談をおすすめします。
現場の状況と目的を明確にして、最適なパートナーを見つけることが、効果的な静電気対策への第一歩です。
弊社はこれまでの経験や知見に基づき、お客様毎に最適なクリーン化機器をご提案することが可能です。
お気軽にお問い合わせください。
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