クリーンルーム清掃のノウハウ解説
2.クリーンルーム清掃の3つの種類


クリーンルームの清掃を3種類に分けて考える
クリーンルームの清掃が不良を減らす重要な鍵であるとはいえ、清掃は直接的に付加価値を生むものではないので長い時間をかけるわけにはいきません。
そのため、「いつ、だれが、どんな方法で」清掃するのかを決めておくことが大切で、この3点をもとに清掃は3種類にわけて考えられます。
1. 日常清掃
毎日行う清掃で、前日またはその日に発生したゴミ・異物を除去することが目的です。
日々、作業者レベルで行う清掃であり、1日のうちで1回以上、時間を決めて行うことが推奨されます。
主な方法は、バキュームを使用して大きな粒子を取り除き、その後純水で拭き掃除を行います。
2.定期清掃
日常清掃で除去できずに溜まったホコリ、塵埃の堆積物の除去と通常では手が届かない場所の清掃を行います。
半年に1回程度を目安に、各エリアや部位ごとに定められた頻度で実施することが推奨されます。
3. 特別清掃
レイアウトや間仕切り変更、機械装置の搬入・搬出、事故などで汚染が起きた場合に行う清掃です。
通常の清掃と同様に塵埃の除去を行いますが、事前に詳細な打ち合わせを行い、必要な清掃レベルを確認しておくことが必要です。
3種の清掃のまとめ
3種類のなかで日常清掃はどのような環境下であっても不可欠です。
一方、定期清掃と特別清掃は専門的な知識や道具を必要とする場合があるほか、高所での作業もあるため、専門業者に依頼して高い技術で確実に清掃してもらうことが推奨されます。
新設のクリーンルームも、完成したばかりであっても工事中に出たゴミ・異物が残っているため、専門業社によって確実に清掃してもらうことで汚染要素を取り除いた状態で稼働を始められます。
床掃除が最も重要な理由

清掃作業のなかで最も重要で重点的にすべき箇所は床です。
クリーンルームの床は、人の足元からの発塵が最も多い場所であり、床清掃は清浄度を維持する上で最も重視すべき清掃作業となります。
床掃除の2つの目的
1. 不良の原因となるゴミ・異物の除去
床に溜まったゴミ・異物は作業者の歩行で起きる数m/secの風やロボットの動き・空調・排気など様々な気流で舞い上がり、靴底に付着して広がっていきます。
飛散したゴミ・異物は生産設備やワークなどに付着し不良の原因となることから作業者の頭を悩ませる大きな種ですが、床清掃によってその影響を抑えることができます。
2. 発塵源調査と対策
床清掃を行うことで、ただちに汚れる場所はどこかを把握することができ、吹きだまりになっている場所や作業者が頻繁に通る場所、装置の周辺などのような発塵源を推定するためのヒントが見つかります。
また、ゴミ・異物の量が増えていないか、ゴミ・異物が空調設備のフィルターにつまり性能が落ちることでいつもより暑く感じないかなど、一人ひとりが清掃に集中して取り組むことで、床清掃は日々行う重要なクリーンルーム点検となります。
以上のように、床清掃はゴミ・異物を除去するだけでなく、クリーンルームの維持管理における重要な役割を果たしているのです。
弊社はこれまでの経験や知見に基づき、お客様毎に最適なクリーン環境をご提案させていただきます。
クリーンルームの清掃に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。
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