イオナイザー付き除塵機
導入前トライ事例
導入前性能実験で“機器選び”の不安を解消!
クリーン化機器の効果を共同検証した長野県Y社の事例
改善キーワード:イオナイザー、除塵機、性能実験、クリーン化機器
長野県 樹脂製品製造 Y社様
お客様のお悩み
近年、自動車のダッシュボード周辺の操作がタッチパネル化するにつれ、光の透過により異物付着が明らかになる事から関連部品への品質要求が厳しくなっています。
そのため、製品に要求される品質を確保するべくクリーン環境構築や、効果的なクリーン化機器の導入を急ぐ企業様が増加傾向にあります。
今回ご相談いただきましたY社様も、製造部品の変化に合わせクリーン化設備の導入を検討、対策を行ってきましたがより多くの異物対策知識を必要としていました。
現在は弊社と共同で組立工程へクリーン化設備の導入を進めていますが、製造工程は従来通りの環境で行うため異物の持ち込みが懸念されます。
ですのでクリーン化設備と併せ、部品の異物を局所的に除塵できるエアーブロー式除塵機の導入を検討中でした。
解決までのご提案
同社にヒアリングを行ったところ製造部品は静電気を帯びやすい樹脂製とのことでしたので、除塵と除電を併せより高い異物除去効果が必要だと判断したため、検討されている除塵機にイオナイザーをつけることを提案いたしました。
しかし、イオナイザー付き除塵機に関する具体的な性能データが少なく、明確な機器選定が難しいことから、弊社の強みであるクリーン環境を構築してある「クリーン化ラボ」と、計測機器の「落下塵カウンター」を活用し、性能の評価実験を行いました。
除塵性能評価では意図的に落下塵測定用ウエハへ異物を付着させ、電子レンジほどの大きさがある除塵機に通すことで除塵性能を確かめ、ブローノズルの角度やブロー時間を変え、パルスの有無等でも比較を行いました。
更には参考にしていただけるよう、粘着ローラーやスポットバキュームでの検証も行いどの様に違うのかを知ってもらいました。除電性能も同様です。意図的に試験片を帯電させ、エアーブローを当てた時間を変えながらどの程度除電性能があるのかを評価してもらいました。
お客様の声
性能評価実験の結果をうけ、同社にとって有効なデータが得られたことから
「自社に必要な機器を判断するための知見を増やすことができ、大変有意義な実験をすることができました。」と、性能評価実験の必要性を実感していただいたと同時に、最適な機器の選定に繋げることができました。
弊社はこれまでの経験や知見に基づき、お客様毎に最適なご提案が可能です。
この事例に関する内容については、お気軽にお問い合わせ下さい。