粘着式除塵マットの正しい使い方
クリーンルーム内のゴミ・異物の最も多い発塵源は、人の動きに関連するものです。
その中でも特に多いのは足元から持ち込まれるダストです。
そんな足元から発生するゴミ・異物の除去に最適なのが
「粘着式除塵マット」 です。
粘着式除塵マットの使い方
粘着式除塵マットは靴底についた塵埃をクリーンルームに持ち込まないように、エアーシャワーの入口や出口に設置して使用します。靴裏についたゴミ・異物を除去する場合は、粘着マットで6歩足踏み、キャスターの足についたゴミ・異物を除去する場合は、約4m転がすことでほぼ100%除塵できます。
最適な設置場所とは?
エアーシャワーの入口に設置するほうが持ち込みも減らす事ができるので効果的です。またエアーシャワーのドアを開いて中に入る場合、マットの設置場所を歩行動線に沿って考慮すると、マット全体を有効に活用できます。ドアの正面に置くと、ドアを開いた側のみが踏まれることが多くなります。そのため、ドアを開く側にずらして設置するなどの工夫で効果を高めることができます。
効果が期待できない設置場所とは?
エアーシャワーの壁面に粘着式除塵マットを貼る光景を見かけますが、実際には除去された塵埃を吸着する目的での使用は効果的ではなく、靴底で踏んだ時に塵埃を貼り付けるように設計されており、エアーシャワー内の塵埃を吸着するためには粘着力不足です。靴からは容易に剥がれる性質を持っています。そのため、エアーシャワー内での塵埃吸着には適していないのです。エアーシャワー内での塵埃除去には、専用の塵埃吸着シートである「アイビーキャッチャー」が効果的です。
関連記事