効果的なイオナイザーを選定する
2つのポイント

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間違った選定で逆効果にならないために

イオナイザーには多くの種類があります。
製品毎にイオンバランス等を正しく管理しなければ、イオナイザー自体が静電気をチャージしてしまうことも起こります。
せっかく導入したイオナイザーで不良を増やさないために、選定のポイントをお伝えします。

まずはどのような目的で静電気対策を講じるかを明確にする必要があります。
静電気不良は大きく分けると２つに分類されます。
どちらの静電気不良でお困りですか？

ESA（エレクトロスタティックアトラクション）: 吸引運動（引き寄せる力）による静電気不良。
いわゆる付着異物不良の原因となります。
特に樹脂成型、高機能フィルム、塗装業のお客様に多く見られます。

ESD（エレクトロスタティックディスチャージ）: 放電による静電気障害。
放電によって瞬間的に大電流が流れることによって電子部品内部がショートし、製品を破壊するトラブルです。
特に電気・電子部品に多く見られます。

一般的なコロナ放電式イオナイザーには放電針があり、そこに電界を集中させてコロナ放電を起こします。
この放電により空気がイオン化し、除電するという仕組みです。
原理はごくシンプルですが、電源方式の違いにより特徴は大きく異なります。

AC電源方式／ACパルス電源方式: １つの放電針からプラスイオンとマイナスイオンが発生するタイプ。
プラスイオンとマイナスイオンを交互に発生させることにより、比較的均一に帯電を中和させることができます。

DC電源方式／DCパルス電源方式: ２つの放電針からそれおれプラスイオンとマイナスイオンが発生するタイプ。
常にプラスイオンとマイナスイオンを発生させるタイプと、パルス状にプラスイオンとマイナスイオンを交互に発生させるタイプの2種類があります。
DC方式はAC方式と比較すると遠くまでイオンを飛ばすことができます。

ただしいずれの場合も、AC/DCパルス方式は±500V程度まで瞬間的にチャージさせるので、電気・電子部品には向いていません。

イオン化エアーで製品を破壊する可能性があるからです。

どちらの電源方式を選ぶかは、製品の素材・形状・除電タイムなど条件を吟味する必要があります。
さらにファンタイプ、バータイプ、ガンタイプなどのイオナイザーもありますので、設置環境や使い方を考慮して選定してください。

弊社はこれまでの経験や知見に基づき、お客様毎に最適なクリーン化機器をご提案する事が可能です。

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