イオナイザーを知る!
2. 適切な使い方


なぜイオナイザーの効果が感じられないのか?
「イオナイザーを設置しているのに、ゴミ・異物の付着が減らない」
「塗料が反発してのりにくい」
こんな経験はありませんか?
実は、イオナイザーが本来の性能を発揮できていない可能性があります。
よくある4つの問題と解決方法をご紹介します。
なぜイオナイザーの効果が感じられないのか?
問題1:イオナイザーの付近に金属がある
何が起きているか:
除電対象物の帯電量が少ない場合、イオナイザーで発生したイオンを引きつける力が弱くなります。その結果、付近にある金属へイオンが奪われてしまい、肝心の対象物が除電されません。
解決方法:
イオナイザーと金属を20cm以上離して設置する。
問題2:樹脂等の絶縁体が何かに触れている
何が起きているか:
樹脂フィルムやシート等の絶縁体を除電する際、対象物がアースされた金属や別の絶縁体に触れていると、見かけ上は電位が下がり除電されているように見えます。しかし実際には除電されておらず、物を離すと再び帯電状態に戻ってしまいます。
解決方法:
絶縁体の除電時は対象物を浮かせた状態で行いましょう。
問題3:イオナイザーのイオンバランスが悪い
何が起きているか:
イオナイザーのプラスとマイナスのイオン発生量のバランスが崩れていると、除電どころか逆に静電気を発生させてしまう場合があります。
解決方法:
自社の工程・製品に適したイオナイザーを使用し、定期的にイオンバランスをチェックしましょう。
問題4:電極針の汚れ・劣化
何が起きているか:
最も多い問題がこれです。電極針は空気中の汚れが付着するため、そのままではイオンの発生量が減少します。また、使用により針先が摩耗することで除電性能が低下していきます。
解決方法:
定期的な清掃とメンテナンスを行いましょう。
除電効果を最大化するための環境整備
設置環境の最適化
- 適切な距離の確保:対象物とイオナイザーの距離を適正に保つ
- 風の流れを考慮:エアコンや換気扇の風がイオンを散らさないように配慮
- 温湿度管理:極度の乾燥状態では静電気が発生しやすいため、適度な湿度維持も重要
作業手順の見直し
- 除電タイミング:作業工程のどの段階で除電するかを最適化
- 対象物の取り扱い:除電後の再帯電を防ぐ作業方法の確立
- 複数台の連携:広範囲の場合は複数台の配置バランスを考慮
効果測定と改善
イオナイザーの効果は目に見えないため、実際に除電できているかの確認が重要です。
簡易チェック方法
- 付着異物の減少確認:導入前後での不良率比較
- 作業性の改善確認:塗装の乗りやすさ、フィルム解離の容易さなど
- 静電気測定器の活用:可能であれは定量的な測定を実施
継続的な改善
効果が確認できたら、さらなる最適化を目指しましょう。
設置位置の微調整、運転時間の最適化、他の静電気対策との組み合わせなど、継続的な改善によってより高い効果を得ることができます。
イオナイザーは正しく使うと非常に強力な静電気対策ツールです。
これらのポイントを参考に、現場での効果を最大限に引き出してください。
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