チラー設備移築・導入事例
チラー能力低下の原因はなんと「設置場所」?
最適な設置場所で生産性向上&メンテナンス費用削減を実現!
改善キーワード:チラー設置、生産性向上、コスト削減
長野県 プレス加工 A社様
お客様のお悩み
製品の安定かつ大量生産を実現しながらもお客様に寄り添った製品を開発から設計、製造し、単なる部品にとどまらない高付加価値製品を生み出しているA社様。
同社のプレス加工現場で稼働している洗浄機は揮発性有機化合物の排出量を抑えるためにチラーによって冷却水の温度を下げていましたが、冷却ファンに外気からのホコリが詰まり能力低下を引き起こしていました。
1年に1度、定期点検を実施していたため能力低下に気づくことができましたが、溶剤ガス濃度の上昇による影響を考え、新しいチラーの導入を検討されていました。
困りごとに対してのNCCだからできた提案
新しいチラーの導入だけではなく、外部からのホコリ等の影響を受けない場所へ移設をすることで当初の能力を回復させるご提案をいたしました。
提案内容の詳細
今回導入したオリオン機械製チラーは他メーカーと比較し設置スペースが少なく済むため、余計な空間を作る手間やコストが発生しません。
同時に行った水配管工事では従来品使用時に配管部分から錆による水漏れが起き懸念していたとのことで、錆に対する対策を重点的に行いました。
水漏れが発生した鉄製配管は腐食しやすく、配管内に錆が詰まると冷却水の流れが悪くなったり最悪の場合設備の故障を招く原因となります。そこで錆に対して耐性を持つステンレス製の配管へ完全に切り替え、錆による被害を防ぐことを重要視しました。
また、今回チラーの能力低下に繋がった直接的な原因は外部からのホコリによる冷却ファンの詰まりでしたので、雪・雨・風のような外部からの影響を受けない設置場所を弊社営業担当からいくつかご提案し、お客様と話し合いを重ね最終的に設置場所を決定いたしました。
設置場所ひとつでチラー設備の高い能力を長く維持できるか決まることもあるため適切な場所の選定は重要です。
導入効果
設備を新しくしたことにより冷却能力が大幅に向上し外部へ放出していた溶剤ガス濃度の低下を同社の担当者の方は感じています。
製品を導入して日が浅いため具体的な数値は年間溶剤使用量を計算しなければ不明ですが、確かな性能と効果を実感しています。
また、溶剤ガス濃度に関しては各自治体への報告義務や自治体から公表されることが多いため、外部へ放出されているガス濃度まで配慮することで企業イメージアップが期待できます。
さらに設置場所を移設したことにより、設備が故障するリスク低下が見込まれるためメンテナンスに掛かる費用が抑えられることが見込まれます。
お客様の声
「チラー設備は洗浄設備の要。県下有数の溶剤使用量を誇るので少しでも削減できるのはありがたいです。」とこれからの生産性向上に期待を膨らませています。
また、「水を循環させる配管をステンレスにしたことで錆発生への不安がなくなりました。」とお客様の設備故障に繋がる様々な不安要素を取り除き安心感を生む導入となりました。