「炭化水素洗浄機更新+トリクレン代替」事例

「炭化水素洗浄機更新+トリクレン代替」事例
「炭化水素洗浄機更新+トリクレン代替」事例

地球に配慮した洗浄機でトリクレンから代替
環境問題も労働環境も解決した長野県A社の事例

炭化水素洗浄機更新事例-1

改善キーワード:環境対応、洗浄剤代替、品質安定

長野県 メッキ加工・表面処理業 A社様

洗浄剤の安全性と代替品のトレンド


洗浄や脱脂目的でこれまで広く使用されてきた塩素系洗浄剤「トリクレン(トリクロロエチレン)」は、洗浄力が強いことや安価であることが企業にとって大きなメリットでした。
その反面、発がん性など人体や環境への悪影響が問題となり、近年は他洗浄剤への切り替えが進んでいます。特に油汚れへの洗浄力が高く環境にも良い「炭化水素洗浄剤」が注目されています。

お客様のお悩み事


A社様は、納品先であるお客様の要望にあわせて、出荷前のワークに付着している防錆油を除去する目的でトリクレン洗浄を行っていましたが、作業環境の改善のためにトリクレンの使用をやめたいとお考えでした。

 

また、洗浄設備を長年使用していたことで老朽化も進んでいることから設備を含めた早急な切り替えをご依頼いただきました。

NCCの提案


お客様の要望は作業環境改善と老朽化した設備の更新でしたので、洗浄能力は十分にあり、間違いなく環境改善に繋がる第二石油類の炭化水素洗浄剤「NSクリーン」とそれに合わせたお客様専用のオーダーメイド炭化水素洗浄機をセットでご提案いたしました。

製品詳細


NSクリーンは、洗浄対象である防錆油と相性がよく確実に除去可能であることに加え、防錆油と沸点が異なります。
ですので、蒸留再生機によって再生利用することが可能となり、新液を購入する費用の削減が実現できます。
さらに、炭化水素洗浄剤は毒性が低く、環境関連の法規制にほとんど該当しないため、1番の課題である作業環境改善となります。

 

 洗浄機については老朽化した洗浄機と同レベル以上の洗浄能力かつ同じサイズの洗浄カゴが槽へ入るものが良いとのことでしたので、現状のカゴ及び設置スペースを参考にカスタムいたしました。

導入の流れ


ご依頼があった2022年末より上記条件にて設計及び製作を進めました。
お話を進めていく中で「炭化水素洗浄の取扱いの歴史は新しく、実績が少ない」というイメージをお持ちであることがわかりましたが、洗浄の対象となる防錆油が付着した出荷前のワークを用いて洗浄テストを実施し、NSクリーンによる高い洗浄品質と防錆油洗浄との相性が良いとわかり、安心してお任せくださいました。

お客様の声


最終テストを行い7月中の稼働を目指す同社の担当者様からは「以前は炭化水素洗浄に不安がありましたが、30年間の長い実績と優れた洗浄品質を実感し安心しました。長年悩みの種だったトリクレン洗浄から脱却できるので採用を決めてよかったです。」と確かな洗浄レベルを感じていただき、環境課題も解決できる見込みです。

 

弊社はこれまでの経験や知見に基づき、お客様毎に最適なご提案が可能です。この事例に関する内容については、お気軽にお問い合わせ下さい。

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