カートリッジフィルターとろ過精度について
コンタミ洗浄に欠かせないカートリッジフィルター
その種類と注意点について解説
洗浄液のろ過などで使用されるカートリッジフィルターは、目の細かさ(μm)が表示されており、適切なサイズのフィルターを使用することで除去したい目的のコンタミを除去することができます。
カートリッジフィルターの種類
カートリッジフィルターには、大きく2種類があります。
- 絶対ろ過精度<アブソルート>
規定された条件のもと、決められたサイズの異物を99.9%以上補足できるろ過精度のこと - 公称ろ過精度<ノミナル>
各フィルターメーカーの基準において決められているろ過精度のこと。各社の基準によって差はありますが、規定されたμm数の60~98%程度のろ過能力
カートリッジフィルター選定時の注意点
まず、注意しなければならないことは、表示されているμmはそのサイズのゴミを100%通さないわけではない、ということです。
絶対ろ過精度のフィルターであってもわずかなコンタミ混入を考慮する必要があります。
また、公称ろ過精度のフィルターを見ると、物によってはろ過能力が低いと感じるかもしれませんが、必要以上に目の大きさを細かくすることはエレメント目詰まりの危険性があります。
適切な周期でフィルター交換を!
使用している洗浄液がきれいかどうか確認する方法として、「定期的にフィルターを交換しているか」があります。
【フィルターが詰まらない=洗浄液がきれい】ということではなく、【フィルターが詰まらない=コンタミが通り抜けてしまっている】ということです。
適切な目の細かさのフィルターを使用していれば、コンタミにより一定期間でフィルターは必ず詰まります。フィルターの交換期間を管理することで、異物がきちんと除去できているかを判断することができます。
弊社はこれまでの経験や知見に基づき、お客様毎に最適なカートリッジフィルターを各メーカーの中から選定する事が可能です。
お気軽にお問い合わせ下さい。