工業用洗浄剤の選定

工業用洗浄剤の選定
工業用洗浄剤の選定

工業用洗浄剤を選ぶとき何に気を付ければ良い?
素材との相性や法規制も一挙に紹介

工業用洗浄剤を選定する上で重要なポイント


洗浄剤を選定するにあたって重要な事は、”洗浄の目的を明確にする”ことです。

例えば、脱脂なのか、コンタミやパーティクル除去なのか、はたまたバリ取りなのかを目的を明確にして、その洗浄工程が最終出荷前なのか中間工程(後工程)に必要なのかを決定します。

 

その他に洗浄剤を選択する上で考慮すべきことは以下のとおりです。

  • 洗浄するワーク(被洗浄物)の形状
  • ワークのサイズ
  • 材質
  • 付着物(洗浄対象物質)の種類
  • 汚れの度合い
  • 洗浄後の品質基準
  • 洗浄時間・処理量
  • 各企業様の環境方針

洗浄剤によっては法令に注意!


人体に影響を及ぼす塩素や臭素、排水処理設備が必要な水系洗浄剤、消防法に該当する可燃性溶剤など、洗浄剤を使用する上で法令を遵守する必要があります。

 

下記は洗浄剤を使用する上で関係する法令の一例です。

  • 労働安全衛生法
  • 有機溶剤中毒予防規則
  • 水質汚濁防止法
  • 消防法
  • 毒物及び劇物取締法
  • 悪臭防止法
  • 廃棄物の処理及び清掃に関する法律
  • 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理改善の促進に関する法律(PRTR法)
    ・・・など

法律ではありませんが、ISO14000の取得において環境負荷物質の不使用宣言や、産業廃棄物の削減及びゼロエミッション活動が活発ですので、洗浄剤を選択するに当たりこれらを踏まえて検討することも情勢的にトレンドとなっています。

各種洗浄剤の用途と適合素材等の早見表


用途法規制毒性特徴:
溶解力
特徴:
浸透性
特徴:
乾燥性
金属樹脂・プラスチックガラスプリント基板洗浄剤価格設備価格
水系脱脂洗浄水質汚濁防止法
下水道法
準水系脱脂洗浄
フラックス洗浄
×
塩素系脱脂洗浄PRTR法
水質汚濁防止法
安衛法特化則
発がん性
臭素系脱脂洗浄
フラックス洗浄
PRTR法
安衛法有機則
生殖毒性×
フッ素系脱脂洗浄
パーティクル洗浄
ー(法令には該当しないが、環境負荷の観点から一部規制がある)×
炭化水素系脱脂洗浄消防法
アルコール系パーティクル洗浄
水置換
消防法

弊社はこれまでの経験や知見に基づき、お客様毎に最適な洗浄剤を各メーカーの中から選定する事が可能です。
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