廃液処理装置「FRIENDLY」導入事例
廃液再生でコスト削減×カーボンニュートラル目標へ貢献!
改善キーワード:環境対応、CO2削減、産廃量削減、コスト削減
長野県 半導体関連製造業 A社
お客様のお困りごと
A社様が所有する長野県内の工場の一つでは半導体関連の加工をメインに行っていることから、工程で使用する水溶性加工油の廃液が大量に発生しておりました。
産廃処理単価が値上げとなるなか大きなコストをかけて産廃処理を委託していましたが、同社はサプライチェーン全体でのCO2削減目標を掲げており、委託先がCO2を多く発生する焼却により産廃処理を行っていることから、廃液量の削減を検討する事となりました。
そんな中、NCCのHPにて廃液処理装置の情報をご覧いただいたことをきっかけに、製品詳細について解説をご希望いただきました。
NCCの提案
水溶性廃液を再利用可能な再生水と濃縮汚水に分離することで、大幅に産業廃棄物の量を削減できる株式会社コスモテックの廃液処理装置「FRIENDLY」。
商品詳細
高い汚水処理能力を持つ本設備は、産業廃棄物を減らし処理費用を削減できることはもちろん、工場内での再生水の利用や、排水基準に適合した再生水は下水排出や下線放流が可能なため、資源化・ゴミの削減にも繋がり、環境改善やSDGs目標へ貢献することができます。
また、本設備の稼働に必要なのは少量の電気と消泡剤のみで、24時間連続自動運転による労働負荷の軽減、濃縮釜の自動洗浄機能、タッチパネルによる高い操作性、設置場所を選ばないコンパクト設計など利便性に優れています。
導入詳細
同社では2種類の廃液が出ている事から、まず廃液サンプルをメーカーにて簡易分析し、どのくらい濃縮できるのかやどのくらい廃液削減できるかのシミュレーションを実施しました。これにより、同社の廃液は高濃縮が可能で、およそ2年で設備費用を償却できることが示唆されました。
そこで、より具体的に同社が定める排水基準に再生水が適合するか、メーカーにて実機を用いて成分分析を行いました。
しかし、同社は自治体よりも厳しい排水基準を設けていたため、FRIENDLY単体に加え油水分離フィルターと活性炭フィルターを併用し再生水の純度を高めることで下水へ排水できることがわかりました。
これら2回の分析により廃液量を削減できることが明確になったことで、導入となりました。
導入効果
最初のテスト結果よりも設備負荷を減らすために濃縮倍率を下げましたが、それでも廃液を6倍に濃縮することができました。
また、今回導入した設備サイズは1時間あたり25L処理できるもので、200Lドラムに集めた廃液を設備横へ置きポンプを差し込むことで自動的に廃液を吸い分離でき、1/6を濃縮汚水に、5/6を再生水としてそのまま下水へ排出しています。廃液量は導入前が15~20ドラムだったのに対し5~6ドラムまで減り、コスト面は電気代や消泡剤代などを含めてもおよそ1/2まで削減することができました。
お客様の声
お客様からは、「産廃量が減ったことでコスト面でも大きなメリットが出て驚いた。全社での環境会議で本設備を取り上げたところ、カーボンニュートラルへの取り組みとして評価が良かった。」とお喜びの声をいただき、環境対策設備として高く評価いただきました。