終了しました
2022
12 / 07 (水)2022
12 / 09 (金)- 場所
- 幕張メッセ
私たちは2022年12月7日(水)~9日(金)の3日間、約3年ぶりとなるコーティングジャパン(旧高機能塗料展)へ出展致しました。
沢山の方にご来場いただき感謝を申し上げると共に、塗装に携わる皆さんの課題解決のお役に立てたなら幸いです。
第5回 コーティングジャパンの様子
本展は、日本最大級のイベントとして各地より約910社が出展する「高機能素材Week2022」内で同時開催されている中の一つで、塗装に関わる全ての製品や情報が結集しました。
今回の「高機能素材Week」には予想をはるかに超える約4万4千人のお客様が来場しコロナ禍に入って久方ぶりの参加となる方も多く、抗菌・抗ウイルス塗料をはじめ、省人化に役立つ塗装ロボットや急務とされる環境対応技術等、昨今日本で注目度の高いブースをメインに人出で賑わいました。
NCCブースの紹介
私たちは今回「環境対策における生産課題にトータルコストで貢献」をテーマに掲げ、塗装の未来を担う皆さまの課題解決に役立つ内容を出展致しました。
ブースデザインは環境を想起させるクリーンな緑と青を基調に、出展にご協力頂いたKCC社様とsames社様のロゴを配置。
各商品の特長が見やすいパネルには皆様にとっての必要情報を掲載し、お手に取っていただける展示品も多数用意致しました。
開催地となった千葉県周辺である関東圏だけでは無く、関西や九州、更には海外など全国各地から来場されたお客様の中には、この展示会で一つでも多くの情報を得ようとお声がけくださることも多く、検討度合いの高さが伺えました。
展示商品の紹介
事前注目度の高い環境型塗料に加え、塗料切替えに付随する現場の人材・コスト・品質に関わる課題のソリューションとなる製品を展示致しました。
特にC-mixは来場されたお客様の中で一番お声がけがあり、広い業界から関心度の高い商品でした。
―世界で採用される環境型塗料―
高外観粉体塗料 KCC KALMEL
日本よりも環境対応が進む韓国の最大手塗料メーカーKCC社様が、韓国国内で初めて販売した粉体塗料で、300を超える常備色が、これまでの「粉体=ロット購入」というイメージを覆し少量注文可・調色不要でムダを無くします。
さらに、日本国内には少ない「難燃絶縁」「帯電防止」モデルや「クリヤー」といった高性能なシリーズを取りそろえることで、溶剤に代わり工業用途の価値創造に貢献します。
高隠蔽水性塗料 KCC SUMIX
自動車補修用途での実績から、工業用途も可能にする韓国 KCC社の「SUMIX」は、種類豊富な水性ベースコートと環境型のハイソリッドクリヤーコートが織りなす「2Kシステム」が特長です。溶剤と錯覚するほどの品質や隠ぺい力、さらには乾燥性の高さだけでなく、環境に優しい2KシステムがSDGs目標の達成へ導き、工業用途を可能にします。
また、AIを搭載した自動調色システムの「COLOR-NAVI」とセット購入で自社調色が可能になり、タイムラグが無く無駄のない調色で他社との差別化を図れます。
焼付型・2液型水性塗料 TANシリーズ(中国国内限定販売)
水性塗料は乾燥性が悪く物性も溶剤に劣るイメージがあることから、日本では切り替えがあまり進んでいません。しかし環境対策が厳しい中国では水性塗料への切り替えが急ピッチで進んでいます。
そんな中国で生まれた水性塗料「TANシリーズ」は、焼付・2液エポキシ・2液ポリウレタンという3つのタイプで乾燥性に優れるだけでなく、高い物性と加飾性で工業用途での実績が豊富です。
多くは中国国内の販売ではありますが日本国内でも購入可能なため、溶剤塗料からの切り替えでクリーンな企業イメージのアピールに貢献します。
―生産課題である「品質とコスト」を解決する技術―
ポリューション社製 熱分解剥離炉
世界45ヵ国で8,000台以上の導入実績があるアメリカ ポリューション社の「熱分解剥離炉」は、ボタン一つで治具剥離を完結させる機械です。
治具剥離の現状は、手間や専門知識、技術、人員が必要なことから外注が一般的となっていますが、外注費用やリードタイムが掛かることなどの課題があります。
今回ご紹介した剥離炉は特許取得済の環境に配慮した方法で塗膜を炭化させ、発生する有機ガスも完全燃焼させるため、非常にクリーンな剥離が可能なうえ、内製化を実現することで50%以上のコストカットに貢献できます。
スラッジ粘性除去キラー剤 SK-GO
水洗ブースは塗料ミストの捕集力の高さが特長ですが、徐々にミストが沈殿しスラッジとなることでブースの悪臭や詰まり、塗装不良を招く危険性があるため、スラッジを凝固させるキラー剤の投入やブースを止めた大掛かりな清掃が必要でした。
今回ご紹介したキラー剤SK-GOは、従来のものとは発想を変え、スラッジの粘性を除去し拡散させる効果があります。
そのため、軽く浮上したスラッジを「すくうだけの清掃」に変え、ブース管理を劇的に改善し作業者の負担軽減やブース水の延命に繋がることからコスト削減にもつながります。
NCCブース維持管理支援パッケージ
上記でご説明したキラー剤「SK-GO」を使用してサラサラになったスラッジは、「遠心分離機」と組み合わせることで自動回収が可能になります。
洗濯機のような機構の遠心分離機は、ブース水を自動で取り込み固形分であるスラッジとブース水を分離することができるため、手作業による回収を無くし、産廃量を1/3~1/2まで削減します。
人件費削減はもちろん、ブース水の更なる延命と塗装品質の安定を実現することで、塗装現場からSDGs目標へ貢献できクリーンな企業イメージの発信が可能になります。
sames株式会社 各種塗装機
日本の塗装業の約70%は飛散の多いエアスプレーを使用していると言われ、その多くは手吹きであることから、国内における産業別VOC排出量の割合が一番大きくなっている現状があります。
そこで、海外の粉体塗装機でトップシェアを誇るフランス sames社の塗装ガンは、「エアミックス」と呼ばれる独自の高塗着効率エアレス技術を用いた自動ガンをはじめ、非静電ベル塗装機「ナノベル」、粉体静電ベル塗装機「イノベル」、静電粉体ハンドガンユニット「イノカート」など、塗料使用量削減・環境負荷低減に貢献できるラインナップを展開し、現場の環境型塗料への切り替えを後押しします。
株式会社アクアテックス C-mix
従来より広く使われてきたプロペラ式の羽根撹拌機は、空気を巻きこみ、液中固形分をせん断しやすいという課題から、撹拌後の品質劣化にお困りの方が多くいらっしゃいました。
そこで発想を変え羽根を無くしたのが遠心撹拌体「C-mix」です。
C-mixは回転させることで発生した負圧で下から液体を吸い込み、側面から吐出することで乱流を作り容器の隅々まで均一に撹拌することができます。
羽根式の課題であったせん断が無いことはもちろん、「かき混ぜる」という動きが無いため液面が静かで、空気を巻き込まず液体の品質保持に役立ちます。
NCCオリジナル XY平面塗装機
お客様からの反響が大きく、リピートも続出しているのがこちらのNCCオリジナルXY平面塗装機です。
横(X)と縦(Y)に動くアームと、網吹塗装において最適な条件をプログラミングした誰でも使いやすいシンプル設計。
本来熟練の技術が必要で属人化しやすい網吹塗装をボタン一つで解決いたします。
お客様の用途・ご希望に合わせて一からカスタム自在なコンパクト塗装機で、安定した塗装品質と省人化を叶えます。
今回は最新モデルを実演展示し、従来品と比較してロボシリンダーを新たに採用したことで動作精度が向上しているのが特長です。
\ブログではここには掲載できなかった写真やお客様の声を掲載中!/
インスタグラムでのライブ配信
今回NCCでは初めての試みとして、7,8日の12時からインスタグラムでライブ配信を行いました。
展示会の雰囲気が伝わる様私たちの出展状況だけではなく、他社様のブースへ取材させていただき、取り組みや商品についてご説明頂きました。
ライブ配信時は数々のユーザー様にご覧いただき、「生で説明を受けているようだった」との声もいただき、会場の熱気や賑わう様子もお伝え出来たと思います。
来年も展示会参加やセミナー講習といった活動を通じて、皆さまの課題解決のお役に立ちたいと考えております。
そのためにも、ぜひお客様のお悩み事をお聞かせいただければ幸いです。
今回の展示致しました商品につきましてはお気軽にご相談下さい。